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ヤマハ発二輪車 ホイールを明るい色に

◆18年モデルで続々

オレンジのホイールをアピールする「ジョグZR」の新色(ヤマハ発動機提供)

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 ヤマハ発動機は、二輪車で黄やオレンジ、赤といった明るい色に塗装した「カラードホイール」を増やしている。目立つ色のホイールはこれまで業界で避けられる傾向があったが、二〇一八年モデルでスクーターを中心に拡大。高品質や高機能を表現する暗い色彩が流行する中、ヤマハ発は個性を出す手法としてカラードホイールを活用している。

 「ココロを熱くするセメ色ZR登場!」。今月十日に発売したスクーター「ジョグZR」(排気量五〇cc)の新色のうたい文句だ。つやを消した暗いグレーの車体に、オレンジ色のホイールとエンブレムが強調されている。このほか、同日発売の「シグナスX SR」(一二五cc)や二十六日発売の「マジェスティS」(一五五cc)などもオレンジや赤のホイールが目立つデザインになっている。

ビッグスクーターの「マジェスティS」には赤いホイールを採用(ヤマハ発動機提供)

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 スクーター以外でもロードスポーツモデルで、三月発売予定の「MT−03」(三二〇cc)と「MT−25」(二五〇cc)、一月発売の「YZF−R3」(三二〇cc)と「YZF−R25」(二五〇cc)の一八年モデルに黄色や青色のホイールがある。

 二輪車業界では長い間、ホイールに明るい色を使うと汚れや塗装の欠けが目立つ難点があるため、タンク部分が目を引くデザインが主流だった。一方で、ヤマハ発は欧州で一六年末に発売したMTシリーズから、明るい色でホイールに注目させるデザインに力を入れ始めた。MTは黄色いホイールが欧州で特に人気で、国内でも一七年二月に投入。常識を覆した配色が評価され、昨年には自動車業界のカラーデザイン賞「オートカラーアウォード」のグランプリに二輪車で初めて選ばれた。

黄色のホイールが象徴的なMTシリーズで、3月に発売予定の「MT−03」(ヤマハ発動機提供)

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 二輪車専門誌オートバイ&RIDEの松本正雅副編集長は「車体や足回り、エンジン回りをつや消しの黒で統一するダークカスタムが世界で流行している」と指摘。ヤマハ発のデザイン担当者は流行を踏まえた上で、「あえてバランスを壊すような蛍光色をホイールに採用し、クールな表情と破天荒さの二面性を表現している」と狙いを語る。

 明るい色のホイールデザインの開発を始めたのは何年も前だが、近年のファッションでは全体的に無色彩にまとめつつ、靴や時計などに、ポイントで蛍光色や派手な色を取り入れる傾向がある。デザイン担当者は、生活の中で浮かないけれども個性は出したいというバランスだと分析し「時代に合わせたのではなく、時代に新しい価値観を提案した意識がある」と胸を張る。「短期的には追随するメーカーも現れると思う」と自信を見せる。

青色ホイールの「YZF−R3」。黄色のホイールも展開する(ヤマハ発動機提供)

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(山田晃史)

 

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