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茶況・茶ばなし

葵区に展示 国師ゆかりの製粉場の模型

聖一国師ゆかりの製粉場の模型=静岡市葵区日向の大川生涯学習交流館で

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 静岡茶の始祖とされる鎌倉時代の高僧・聖一国師(しょういちこくし)(一二〇二〜八〇年)が、宋(中国)から持ち帰ったと伝えられる製粉場の設計図「水磨様(すいまよう)」に基づいて、静岡市が作製した模型が、国師生誕の地として知られる同市葵区大川地区の大川生涯学習交流館で展示されている。

 水磨様は、巻物「大宋諸山図(だいそうしょざんず)」(国指定重要文化財)に描かれていた二階建ての水車小屋の図。そこには「茶」のほかに「麺」、「米」の文字が見られる。水車を動力源にして、きねをつき、粉をひいて、ふるいにかける仕掛けになっていたようだ。

 模型は木製で、五分の一のサイズ(高さ一・七メートル、幅一・八メートル、奥行き一・二五メートル)で精巧に作られた。市の依頼を受けた家具職人の野木村敦史さん(49)=同市駿河区=が手掛け、四月にJR静岡駅北口地下広場で披露された後、交流館に移転・展示された。

 交流館を訪れた地元の茶農家の古老らは「大川地区では昭和三十年代まで各所に水車があり、茶工場の動力にも生かされていた」と話していた。

 国師は宋から持ち帰った茶の種をまいて、その製法を伝えるとともに、福岡、京都などの寺院で宋のさまざまな技術や文化を広めたとされる。大川地区の住民や経済関係者などでつくる顕彰会(事務局・静岡商工会議所)が、ゆかりのある福岡、京都との交流活動を進めており、今年十一月には模型を福岡で披露する予定だ。

(松本利幸)

 

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