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茶況・茶ばなし

中山間地の味、楽しんで 静岡市大川地区で「まつり」

ポスターを手に来場を呼び掛ける内野清己さん=静岡市葵区で

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 静岡市葵区の中山間地の一つ、静岡茶産地の大川地区で二日午前九時半〜午後二時、各農家の自慢のお茶を楽しめる「奥藁科 大川お茶まつり」が開かれる。

 まつりは静岡にお茶の文化を伝えたとされる聖一(しょういち)国師が生まれた同地区の栃沢で始まり、今年で十三回目。栃沢は標高約四百メートルに位置し、他産地に比べ新茶の出荷時期が遅く、販売取引価格が安かった。「異なる産地の茶葉を混ぜて販売されることも少なくなく、地元茶のよさを知ってもらいたいとの思いもあった」。まつりの初期からのメンバーで茶農家の内野清己さん(58)は振り返る。

 内野さんによると、初回は七十人ほどだった来場者は回を重ねるにつれて増えた。現在は約五百人が県内外から集まるようになった。当初は栃沢だけだったが、大川地区の別の集落の茶農家も参加するようになり、今年は六グループ五十人が運営に携わる。

 同地区は栃沢やほかの集落でも高齢化率が50%を超す。多いときは十二農家が参加した栃沢だが、今回は内野さんだけだ。「限界集落と言われた集落が、どう崩壊していくかを見ているように感じる」

 一方で「ここにあるのは不便と自然。市街地から一時間弱の山の中でお茶を作っていることを知ってもらうことが、茶業の継続につながる」と考えている。

(沢井秀之)

 

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