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サッカーしずおか

スタジアムに照明の壁 藤枝MYFC

◆J3基準満たさず 改修に数億円

観客席の屋根などに照明設備が設置されている藤枝総合運動公園サッカー場。現状の明るさではJ3の基準に満たない=藤枝市原で

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 サッカーJ3「藤枝MYFC」のホームスタジアム、藤枝市営の藤枝総合運動公園サッカー場(藤枝市)が改修の必要に迫られている。夜間照明がJ3の基準より暗く、二〇二二年六月までに改善しないとホームスタジアムとして使えなくなるからだ。費用は数億円かかる見込みで、市スポーツ振興課の小西裕充課長は「基準ありきの改修では市民の理解は得られない」と慎重な姿勢をみせる。

 Jリーグ担当者は「ホームスタジアムがないクラブの参入は想定していない」と話しており、ホームスタジアムはJリーグ参入の実質的な条件といえる。

 市によると、同サッカー場の照明設備の照度は最大で千ルクス。J3のスタジアム基準は毎年改定されており、一六年度から二二年六月までにグラウンド全域を千五百ルクス以上で均一にするよう規定している。メディアのテレビ中継やカメラ撮影を想定して照度を設定しており、プロ野球の試合も行われる草薙球場(静岡市)は最大で二千ルクスとなっている。

ホームでの開幕戦でAC長野と戦い、白星スタートした藤枝MYFCイレブン

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 照明設備の改修は、設計業務を含めて二年かかる見込み。二二年六月に間に合わせるには、一九年度中に改修方針を決め、二〇年度には設計業務に取り掛かる必要がある。現段階で市側に改修に向けた具体的な動きはなく、小西課長は「サッカー場の施設改修の中では優先順位は高いと考えている」と語るのみだ。

 藤枝MYFCは〇九年に創立。発足初年度の一四年からJ3に参戦しており、一六、一七年シーズンの七位が最高順位。二月に新代表に就任した鎌田昌治さん(65)は地域密着に力を入れており、担当者は「地域に愛されるチームづくりが、改修に向けた機運醸成につながると思っている」と力を込める。

 鎌田さんはJ2昇格への意欲を示しているが、J2のスタジアム基準はさらに厳しい。固定観客席数を現状の約五千から一万席に増やすなど、より大規模な改修が必要となる。昨季のホームゲームの平均入場者数は約千五百人だった。

◆沼津でも設備問題

 J3昇格一年目の昨季に三位の好成績を収めたアスルクラロ沼津も、スタジアムの問題を抱えている。

 ホームスタジアムの県営愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)は、照明設備の照度が約五百ルクスで固定観客席は約五千席。県担当者は「県全体のバランスを考える必要があり、特定のクラブのために改修するというのはなかなか難しい。地元自治体も一緒になって考えるべき問題だ」と話す。

 Jリーグによると、ほとんどのチームが公共施設をホームスタジアムとして使っている。担当者は「日本の競技施設は数も質も遅れており、ハードルを上げないと改善されない。自治体を動かすためにも、クラブは魅力あるチームづくりが必要」と説明する。

 ◇ 

 今季のJ3は三月に開幕し、今月十五日の第七節終了時点で、藤枝MYFCは2勝1分け4敗の勝ち点7(得失点差マイナス4)で十七チーム中十四位。一方、アスルクラロ沼津は一試合消化が少ないながらも、4勝1分け1敗の同13で二位(同7)と好調だ。

(佐野周平)

 

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