トップ > 中日新聞しずおか > 静岡けいざい > 記事一覧 > 2018年の記事一覧 > 記事

ここから本文

静岡けいざい

遠鉄百貨店 開店30周年 中村昭社長に聞く

◆ネット通販 商品数拡大へ

「お客さまと向き合いながら絶えず変化し続けたい」と話す中村昭社長=浜松市中区の遠鉄百貨店で

写真

 遠鉄百貨店(浜松市中区)が十四日、開店三十周年を迎える。中村昭社長(56)は中日新聞のインタビューに、ネット通販サイトを来春強化し、商品数を増やしてポイント制度を拡充することを明らかにした。実店舗では従業員の接客力向上に力を入れ、ネットとのすみ分けを進める考えだ。

 −開店から三十周年。

 浜松市内では松菱、西武に続き、出店順は三番手だった。今では唯一の百貨店になったが、後発で、よくここまでやってきたと思う。地域の皆さんに愛された結果だ。

 −遠鉄百貨店の強みは。

 接客力が高い店員が多い。お客さまのクローゼットの中身が全て分かるという店員もいる。接客力はネット通販にはない長所なので、さらに磨いていく。

 八月に社内の接客コンテストを初めて開いた。予選に出場した約二百人の中で、本選に進んだ十一人は、他の販売員もうっとりとするほど素晴らしかった。毎年続けたい。

 −アパレルの不振など、百貨店業界は厳しい状態が続いている。

 アパレルに限らず、変革期にある。強みを磨き、変えるべきところは変えていく。「美」「食」「健康」は伸びる可能性を秘めており、力を入れていく。

 −遠州地域の消費者の特徴をどう見るか。

 メリハリをつけて買う人が多い。北海道物産展の時、スーパーで大根一本を買うか悩むような人たちが、次々と商品を買っていく。ハレの日の消費を楽しんでいるということだろう。

 −顧客の利便性向上へ、次の一手は。

 来春、ネット通販サイトを改修する。現在は常時二百品目の商品数を増やし、えんてつカードのポイントを店頭購入時と同じ割合で付ける。お客さまは結構、ポイントをためている。ちゃんと使えるところを設けようと、ポイント交換サイトを今月立ち上げた。

 EC(電子商取引)関連で言えば、百貨店のLINE(ライン)アカウントの「友だち」を増やそうとしている。現在は約四万三千人で、本年度中に七万人到達を目指す。お客さまに情報を適宜伝えられるし、クーポンやポイントアップのサービスもある。

 −次の三十年、遠鉄百貨店が遠州地域にとってどんな存在でありたいか。

 中心市街地活性化のため、まずは百貨店自身の集客力を高めたい。また、来店を通じて、心の豊かさを提供したい。この地方にあって良かったと思われるような施設にできるよう、お客さまと向き合いながら絶えず変化し続けていく。

(聞き手・鈴木啓紀、山田晃史)

 なかむら・あきら 中央大法学部卒。1985年、遠州鉄道入社。経営企画部長、取締役不動産事業本部長などを経て、2017年6月から現職。浜松市中区出身。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索