トップ > 中日新聞しずおか > 静岡けいざい > 記事一覧 > 2018年の記事一覧 > 記事

ここから本文

静岡けいざい

北区が初のトップ 浜松の行政区別の製造品出荷額等

道路が拡幅され工場の建設が進む都田地区=浜松市北区で

写真

 浜松市の行政区別の製造品出荷額等で、二〇一六年に北区が初めて中区を上回りトップに立ったことが、経済産業省の工業統計調査で分かった。工場の拡張や減災対策などの点で、広い土地が内陸部にある北区に製造拠点の進出や移転が進んだとみられる。

 両区の製造品出荷額等は、一〇〜一四年は中区が五千億円台、北区は三千億円前後で推移し、二千億円以上の差があった。しかし、一五年に差が縮まり、一六年は中区が前年比33・2%減の二千四百十八億円、北区が23・1%増の四千百五十四億円と逆転した。

 市中心部の中区は、工場を新増設できる土地が少ないのに対し、北区は都田地区を中心に広い用地があるのが要因。一一年の東日本大震災以降、津波の心配が少ない内陸志向が高まったことや、一二年の新東名高速道路の開通でアクセスが良くなったことも、北区を押し上げたとみられる。

写真

 都田地区では、市が第三都田地区工業用地の分譲を昨年始めたほか、スズキ浜松工場が九月中に本格稼働する予定で、北区の製造品出荷額等はさらに増える見通しだ。

 こうした「北区シフト」は、人の流れや他産業にも波及が見込まれる。都田地区周辺の交通渋滞が既に慢性化しているほか、小売りや飲食、サービスなどの商業進出や住宅需要が拡大する可能性もある。

 工業統計調査を分析したしんきん経済研究所(浜松市中区)の担当者は「浜松市は一六年の製造品出荷額等で静岡市に県内トップの座を譲ったが、北区シフトの効果で返り咲くかもしれない」とみている。

(伊東浩一)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索