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静岡けいざい

災害時の非常用トイレ 浜松の2社が開発

和式便器に重ねるだけで洋式トイレにできるアオノの新製品=浜松市中区で

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 災害時の避難生活で切実なトイレの問題を解決する新製品を、浜松市の二社が一日の「防災の日」に合わせてそれぞれ開発した。和式トイレを使いやすい洋式に「変身」させたり、愛猫用のトイレを持ち運べるようにしたり。開発者たちは「非常時の生活を少しでも楽にする手助けになれば」と願っている。

 包装資材や防災用品を手掛けるアオノ(中区)の新製品は、断水で水洗トイレが使えない状況を想定した非常用トイレセット「トイレコロンブス和式用」。避難所に多い和式便器に組み立て式の便座を重ねることで、洋式と同じように座って用を足せるようにした。

 専用の袋を便座にかぶせて用を足し、使用後は袋を交換する仕組み。便器の穴をふさぐふたを用意し、利用者が誤って足を入れないように工夫した。本体には軽くて丈夫な樹脂のポリプロピレンを使用。四百キロの荷重に耐え、水にも強く、折り畳んで保管できる。

 文部科学省が二〇一六年に行った全国調査では、公立小中学校約三万校のトイレにある百四十万の便器のうち、洋式便器の割合は43・3%。「和式は足腰の悪い人にはしゃがむのがつらく、外国人や今の子供は不慣れ。避難所となる学校で、使えるはずのものが使えないジレンマを解消したい」と青野之彦会長(81)。希望小売価格は税別二万一千円。行政機関などでの採用を目指す。

      ◇

天竜杉を使用したカネキチの猫用トイレ=浜松市南区で

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 木材加工のカネキチ(南区)は、排せつ用の砂とトレー、消臭剤のスプレーをセットにした箱型の猫用トイレ「猫の厠(かわや)」シリーズを発売。このうち、普段使いと非常用を兼ねたタイプは、木の板をくぎや接着剤を使わずに組み上げてあり、非常時は簡単に分解して持ち出すことができるようにした。

 「猫が使い慣れたトイレを持ち運びやすくすることで、ストレスをなくしてあげたい」と防災用品企画開発部の塩見好人部長(72)。大きさは幅三十三センチ、奥行き四十三センチ、高さ二十センチ。県産の天竜杉を使用しており、「消臭や抗菌のほか、美しい木目も、飼い主にとって癒やしの効果が期待できる」と強調する。価格は税別三万円。

 専用の手提げ箱に入った防災備蓄用の小型タイプ(幅二十七センチ、奥行き四十センチ、高さ十六センチ)もある。こちらは材質が天竜杉の製品が税別一万円、段ボールの製品が同六千三百円。問い合わせは、カネキチ=電053(461)8111=へ。

(久下悠一郎)

 

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