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静岡けいざい

高齢者ら向け木製薄型スピーカー開発 ライト・イア

◆テレビの音を聞きやすく

テレビの音を聞き取りやすくする木製薄型スピーカー「KIKKERU」とライト・イアの大和誠代表社員=浜松市中区で

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 音響機器の企画開発を手掛けるライト・イア(浜松市中区)が、テレビの音を明瞭に伝える木製薄型スピーカーを開発した。音の広がりを抑えた指向性スピーカーを採用し、お年寄りらに聞き取りづらい高い音が耳に直接届くようにした。大和誠代表社員(65)は「テレビの音量を巡って起こる家族間のトラブル解消につながれば」と期待する。

 大和さんによると、人は年齢を重ねると「さしすせそ」などの高い周波数の音が聞こえづらくなる。テレビの会話を理解しようと、音量を必要以上に上げてしまうため、周囲の人はうるさく感じることが多い。

 二〇〇七年に創業した同社はこれまで、枕の下に敷いて臨場感のある音を楽しめるスピーカーなどユニークな製品を手掛けており、技術を応用してこの問題を解決しようと取り組んだ。

本体の厚さは1.5センチでスマートフォンをやや上回る程度だ=浜松市中区で

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 新製品の名前は「KIKKERU(きっける)」。「木」と「聴ける」を掛け合わせた。本体は厚さ一・五センチ、横二十六センチ、縦十二センチで、厚さ六ミリほどの八センチ四方の平面スピーカー二枚を無垢(むく)材で挟み込んだ。このスピーカーは前方へ真っすぐに遠くまで音を飛ばせるのが特長で、大和さんは「一般的な(円すい形の)コーンスピーカーに比べ、高い音の音波もひずみなく届けられる」と説明する。

 テレビのイヤホン端子と接続して使用する。近距離無線通信のブルートゥースにも対応し、タブレット端末のように手元に置いて使うことも可能だ。専用の木製スタンドが付属し、本体を縦横どちらの向きでも差し込める。

 クラウドファンディングサービスの「マクアケ」で十月二日まで開発資金を募り、出資者に製品を送る形でまず三十台程度を販売する。価格は付属品などに応じて三万三千八百円から。大和さんによると、一カ月で製造できるのは現在十〜十五台ほどで「今後は工法を研究し、コストを抑えて低価格化を目指したい」と意気込む。

(久下悠一郎)

 

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