トップ > 中日新聞しずおか > 静岡けいざい > 記事一覧 > 2018年の記事一覧 > 記事

ここから本文

静岡けいざい

異常猛暑 レジャー明暗

涼を求める家族連れでにぎわう竜ケ岩洞=浜松市北区で

写真

 記録的な暑さや台風の接近が続いた今夏、県内の行楽施設は集客面で明暗が分かれた。遊園地など屋外型施設の客足が鈍った一方、プールや鍾乳洞といった涼しさを味わえる場所やイベントは軒並み好調だった。

 遊園地の浜名湖パルパル(浜松市西区)は、屋外の暑さで来園者が熱中症にならないように、空調が付いている観覧車や室内の遊具を勧める取り組みを実施。零下五度で冷やすことを売りにした飲料の自動販売機も四台導入した。

 しかし、七月から八月前半までの来園者数は前年同期に比べ二割減った。担当者は「自販機の売り上げは予想より多かったが、猛暑で客足が鈍った」と話し、「秋の行楽シーズンは気候が落ち着いてほしい」と切望した。

 深海魚ブームの追い風を受ける沼津港深海水族館(沼津市)も、七月から八月前半までの来館者数は一割ほど減った。担当者は「深海魚の涼しげな姿を求める人はいたが、台風の影響が大きかった」と分析する。

「かき氷甲子園」で行列ができるにぎわいとなったニコエ=浜松市浜北区で(春華堂提供)

写真

 一方、つま恋リゾート彩(さい)の郷(さと)(掛川市)の屋外プール「ウォーターパーク」の来場者数は昨年より一、二割増えた。昼間は家族連れを中心ににぎわったほか、夜間も昨年から始めた「ナイトプール」が日焼けを避けたい女性客らの人気を集めた。台風の接近もあったが、担当者は「海より安全なプールに行こうという人が増え、追い風になった」と推測する。

 避暑スポットとして知られる鍾乳洞の竜ケ岩洞(りゅうがしどう)(浜松市北区)も、盆期間(八月十一〜二十日)の来場者数が昨年より一割増加。内部の気温は約一八度で、半袖のシャツでは肌寒さを感じるほど。隣の愛知県を中心に県外からも多くの家族連れらが訪れ、駐車待ちの車が長い列を作る日もあったという。忠内一洋所長代理は「今年は開洞三十五周年の節目。氷彫刻の実演などさまざまなイベントを企画したことも奏功した」と振り返る。

 菓子メーカー春華堂の直営商業施設「ニコエ」(同市浜北区)は、全国四十七都道府県の代表的な食材を使ったかき氷が味わえるイベント「かき氷甲子園」の効果で、施設来場者が大幅に増えた。

 会場は屋外で荒天の日もあったが、初日の七月二十七日から八月十九日までの来場者は六万人超と前年同期の約二倍に上った。担当者は「猛暑でかき氷が人気を呼んだほか、各地の郷土料理とかき氷を組み合わせた面白さも集客につながった」とみる。

 今夏の行楽施設の入り込み状況について、静岡経済研究所(静岡市葵区)の担当者は「暑さで大きく二分された。屋内の施設は客を呼べたが、海水浴などアウトドアは苦戦が目立った」と指摘。全体では、熱中症の危険を避けて外出を控える人が増えたため「マイナスの影響の方がやや強かった」と分析している。

(久下悠一郎、山田晃史、伊東浩一)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索