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静岡けいざい

若手と上司がネット版交換日記

◆浜松の人材コンサルが開発

業務に関する内容を「Gノート」に入力するメインの若手社員=袋井市で

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 人材育成・コンサルタントのマイインポータント(浜松市中区)は、若手社員の成長を個別に支援する目標管理システム「Gノート」を開発した。若手が目標に対する振り返りを入力して上司がコメントする、いわばインターネット版の「交換日記」。若手社員の成長を促すことで離職防止と戦力化を狙う。

 Gノートは、若手と上司が事前に相談して年間や半年間の目標を決め、達成に向けた具体的な行動として月間目標を立てる。パソコンだけでなく、スマートフォンも使える。

 若手は一週間ごとに、目標に対する自身の評価を五項目に分けて文章で入力する。無料通信アプリ「LINE(ライン)」と同様、笑顔や困った顔など六種類の表情のいずれかを入れる欄があり、言葉にしにくい感情も表現できる。

 上司は内容を確認し、コメント欄にアドバイスなどを書き込む。社内の同じ部署やチームなどでグループをつくり、目標やコメントを共有できる。定期的に目標を振り返ることで習慣力や考える力が身に付くほか、自身を含めて複数の視点で評価を受けて成長を実感できる特徴がある。

 Gノートの対象は、若手の育成や離職の防止に努めたいという中小企業。

 静岡労働局がまとめた昨年十二月の県内有効求人倍率は一・六〇倍と二十五年九カ月ぶりの高水準で、売り手市場が続く。中小企業からは採用難の声も多く、マイインポータントには若手の離職防止と戦力化を求める依頼が増えている。山梨嘉代子代表は「若者の価値観は多様化しており、課題も個人で大きく違う。日常業務の中で、個別に育成に取り組むことが効果的」として目標管理システムを開発することを決め、今月から提供を始めた。

 導入した不動産・建設のメイン(袋井市)の中村学社長は「週単位で上司が的確にアドバイスでき、部下はすぐに行動に移せる。共通の目標意識となり、上司と部下の人間関係もよくなった」と効果を実感する。

 Gノートの初期費用は四万円で、年間一人当たり一万円。オプションでマイインポータントによる面談や目標設定セミナー、部下をつぶさないための上司のコメント力セミナーもある。山梨代表は「導入は、若手の変化に気付くきっかけになる。上司の育成力向上にも活用してほしい」と話している。

(山田晃史)

 

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