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静岡連載

平成人<13> 静岡文化芸大生8人 生き方を語る

「どんな未来になりたいか」を自分で書いた学生たち=浜松市中区の静岡文化芸術大で

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◆個性尊重する社会に

 時代を担っていく平成生まれの皆さん、どんな未来を生きたいですか−。「平成人」の最終回は、大学生と記者による「新聞カフェ」。三年生八人に、将来の生き方を語り合ってもらった。余暇を重視したり独身でもいいと考えたり、多様な価値観が垣間見えた。

 「平成のその先へ」と題し、まずは働き方について語った。男性二人は「仕事より自分の時間を優先したい」「長時間働いてお金をたくさんもらうより、ストレスを発散する時間を大切にしたい」という。

 参加者のうち三人は親が共働きの家庭。二人の女性は「専業主婦になるのは想像できない」と話した。仕事は復職できるよう福利厚生を重視して選ぶなど、結婚や出産を経験して働き続けたいと考える女性が多かった。

 そこで「男が働かない、いいじゃないか!」という本を書いた男性学の専門家のインタビューを読んでもらった。男性が家事を担い、女性が働く「専業主夫」はどうかと記者が尋ねてみた。

 「自分が家事をするのは考えにくい。子育てのコミュニティーに入っていけるのか自信がない」と村上黎弥さん(20)。宮本優佳さん(22)は「女性だから結婚して休むのが許されたり、男性だから働かなきゃいけないのは違う。そういう価値観に甘んじていたのかも」と気づいた。

 次のテーマは家族の形について。アドバイザーの加藤裕治教授が「そもそも家族って必要?」と問い掛けると「いらない」という答えが飛び出した。

 「今いる家族(親や祖父母)は大切だが、パートナーはしょせん他人だから」「寂しくても生きていけるけど、どうしても嫌ならシェアハウスはどうかな」。その意見を受けて池谷勇人さん(21)は「家族の概念が分からなくなってきた。異性でなくても大切な人と励まし合えばよく、今あるような形でなくてもいいのでは」と、多様なあり方に触れた。

 最後に、十年後の社会に望むことを紙に書いてもらった。「自分のものさしで他人まで測らないで!」「もっと自由を選ばせてくれ」「嫉妬より精進」「独身だっていいじゃない」。息苦しさを感じているのか、個性を尊重するよう求める声が多かった。「ソロ活(一人の活動)はいいもんだ」と一人で行動できないような弱い人間にはなりたくないという思いを込めた一文や、「年金はもらえますか」と老後の不安を書いたものもあった。

 終了後、大橋望実さん(22)は「一人で生きることより、相手のことを考えることが苦痛と感じる人が多いなと思った」と振り返った。吉田奈々さん(20)は「『今時の若者は』と言われるけれど、若者も生きづらいことを知ってほしい」と感想を寄せた。

 新聞カフェの参加者は次の皆さん。(敬称略)

 村上黎弥、宮本優佳、池谷勇人、大橋望実、吉田奈々、清奈々子、若槻春乃、永島望美

(相沢紀衣)

 「平成人」は今回で終わります。

 

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