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静岡連載

浜松から平昌へ 伊藤亜由子<4> 元所属クラブ監督 夏目敬也さん

◆恩返ししてくれたら

伊藤亜由子選手の練習したリンクの前で話す夏目敬也さん=浜松市東区で

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 一月中旬の夜、浜松市東区の浜松スポーツセンターに、小中高生らが集まった。「アップは二周でいいよ」。伊藤亜由子選手(31)が小中時代に所属した浜松スピードスケートクラブ監督の夏目敬也(たかや)さん(40)=同市東区=が言った。子どもの数は七人で、伊藤選手が通った約二十年前の約半分だ。「そりゃもっと来てほしい。亜由子には活躍してもらわなきゃ」と話す。

 伊藤選手は小学生の頃から冬場に週三回、クラブの練習に参加してきた。当時十五人ほどの選手が在籍し、二学年下でソチ五輪代表の清水小百合さん(29)=東区出身=と一緒に練習することもあった。夏目さんは「負けず嫌いだから、二人で切磋琢磨(せっさたくま)していた」と振り返る。

 復帰について「子どもたちから励まされた経験もあったから」と話す伊藤選手。二〇一四年春の引退後、毎週クラブで子どもたちを教えていた。悩みながら子どもと接する様子を見た夏目さんは「自分の持っているものを一生懸命教えようとしていた」と感じた。

 現在、クラブの練習は週二回になり、月曜はフィギュアの教室とリンクを分け合う。「まだまだ日本ではフィギュアの方が人気だし、仕方ないこと」

 それでも平昌冬季五輪をきっかけに、子どもたちは、より真剣に練習に取り組んでいる。引退後、クラブに指導者として帰ってこないOB・OGも多いが、夏目さんは伊藤選手に“恩返し”を期待する。

 「教えた子が戻ってきてくれるのは、自分にとっても子どもにとってもありがたい」と話し、こう付け加えた。「その方が、かわいく思えるしな」

 

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