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静岡連載

浜松から平昌へ 伊藤亜由子<2> 中高時代コーチ 滝口秀人さん

◆「磨けば光る」と確信

伊藤亜由子選手への期待を語る滝口秀人さん=浜松市東区で

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 伊藤亜由子選手(31)が「一番感謝したい人」として真っ先に名前を挙げる人がいる。浜松市東区出身で愛知県一宮市の会社員、滝口秀人さん(43)。中学二年のときにショートトラックを勧められ、高校時代まで教わったコーチだ。

 滝口さんは、ショートトラックの元日本代表という実力者。日本大三年で、大学生の国際大会ユニバーシアードに日本代表として出場し、5000メートルリレーで銀メダルを獲得した。目標だった一九九八年の長野冬季五輪には出場できず、一線を退いた。

 地元に恩返しをしようと、実家の製造業を手伝いながら浜松スポーツセンターで子どもたちを指導し、伊藤選手と出会った。

 「滑りはまだまだだが、ガッツがある」。どれだけ叱ってもへこたれない姿に、磨けば光ると確信した。父親伸吾さん(60)から将来を相談され「ショートなら支援できる」と応じた。

 名古屋の指導者を紹介したり、大学時代の練習法をやらせたりして経験を伝えた。コーチとして毎年七、八試合、車で県外の大会に連れていった。数時間の運転は普通だったが、後部座席で眠る伊藤選手を見る度に「けがをさせてはいけない」と気を引き締めた。

 高校を卒業してからは練習を見ていないが、最近は週末に名古屋のリンクに長女結美子(ゆみこ)さん(13)と長男雅登(まさと)君(9つ)を連れていった際、何度か伊藤選手に二人の練習を見てもらった。「この子たちにメダルを見せてくれれば、こんなにうれしいことはない」。現役時代にかなえられなかった夢を“まな弟子”に託す。

 

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