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静岡連載

「おせっかい」いいら! ゆったり人物伝<5>

◆婚活パーティー 「草食」黙ってられない

 赤ワインにチーズのカナッペ、壁に掲げたフランス映画のポスターがおしゃれな雰囲気を醸し出すレストラン。五十人が参加した婚活パーティーの中心に、赤ちゃんをひもでおんぶしたお母さんがいた。

 島田市中央町、横山朋未さん(38)。会場を歩き回って「みんな自己紹介してね」と呼び掛け、女性同士で固まっている二人組の手を引いて男性の多いテーブルへ。会話が盛り上がらない男女には「相手の連絡先を聞かないと駄目だよ」と声を掛けた。

 島田出身。大井川高(現清流館高)を卒業して回転ずし店で働き始め、月一回のペースで合コンの幹事を務めた。二十五歳で結婚して喫茶店を開いた後も、パーティーの仕切りを頼まれることが多く、その数は百回を超える。

 「頼まれたら断れない性格だからさ」。クチコミで集めるのは、趣味の柔道やオートバイで知り合った二十〜四十代の友人らとその知り合いたち。合コンやパーティーを重ねることで、人の輪が広がる。これまで十七組の夫婦を誕生させたのが、自慢だ。

 最近気になるのは、いわゆる草食系男子の存在。特に三十歳を超えた未婚男性たちが消極的に見える。男性同士で店の外の喫煙所に出て行ったきり、なかなか戻ってこない。二次会に女性たちを誘わない。LINE(ライン)のIDも携帯電話の番号も交換しようとしない。

 男女交際や結婚は、もちろん本人同士の問題だ。他人が口を挟むものではない。それでも合コンや婚活パーティーに参加したからには、真剣に相手を探してほしい。「男性はもっと女性をリードしないと。会話で場を盛り上げて」

 おせっかいと言われることもあるけれど「人が幸せになるのを見るのはうれしい」。自分もハッピーな気分になれるから。

 来月、横山さんにとって十八組目のカップルが結婚する。いずれも友人だ。新婦は中学校で二学年後輩だった女性(36)。新郎はバイク仲間の男性(37)。

 「私の大切な人たちが私の仲立ちで夫婦になってくれるのは、とてもすてきなこと」。お金にはならないけれど、人の縁を結ぶのが自分の仕事だと思っている。

(池田知之)

 <未婚者の増加> 国立社会保障・人口問題研究所によると、50歳まで一度も結婚したことのない人の割合は2010年の時点で男性が20・1%、女性が10・6%だった。10年前に比べて男性は6割、女性は8割増え、10年後はさらに6〜8割増えると予測されている。内閣府の調査では、20〜39歳の未婚者のうち「結婚したい」と答えた女性は91・9%だったが、男性は79・0%にとどまった。

 

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