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静岡連載

J1帰還 ジュビロ 新たなる挑戦<下>

◆集客、補強に積極策

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 ここ五年間でJ2からJ1に昇格したのべ十五クラブのうち、半分以上の八クラブが、一年でJ2降格の憂き目にあっている。三年ぶりに復帰するジュビロ磐田にとってもJ1での戦いは厳しいものになりそうだ。長期にわたる成績低迷からの降格と、J2での試練を経験した今だからこそ、現場、フロントが一体となったクラブの基盤強化が求められている。

 昨季のジュビロ磐田のホーム試合平均入場者数は八千七百七十四人。J2に落ちて予想されていたとはいえ、二〇一三年のJ1時代の一万八百九十五人から大きく減った。入場料収入はクラブ経営の大きな柱。さらにスタンドで空席が目立てば、スタジアム全体の雰囲気にも影響する。

 危機感を持ったクラブは今季、これまでにない手を打った。加藤久ゼネラルマネジャー(59)が、磐田市内の自治会の会合に顔を出し、自治会の役員らを練習会場に招待するなどして、試合への来場を呼び掛けた。名波浩監督(42)自らが街頭に立ち、チラシを配ったこともあった。

ジュビロ磐田のJ1昇格報告会で選手とともに喜ぶサポーターら

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 成果は出た。好成績も相まって目標にしていた平均一万人の動員を達成。十一月十七日のホーム最終戦、横浜FC戦は、J1昇格決定の可能性があったこともあり、今季最高の一万三千五百七十六人がスタンドをサックスブルーに染めた。

 負ければ自動昇格に黄信号がともる状況で迎えた八日のV・ファーレン長崎戦では、開始早々に失点しながら、一万人を超えるスタンドの後押しで逆転。木村稔社長(61)は試合後、「圧倒的なゴール裏サポーターの熱い声援が逆転勝利を呼び込んだ」と興奮気味に語った。

 スタジアムに足を運んだファン・サポーターが見たいのは磐田の勝利。今季はFWジェイ選手(33)ら三人の新外国人選手がそろって活躍し、サンフレッチェ広島から期限付き移籍で獲得した、若手の川辺駿選手(20)も大きな戦力になった。J1残留に向けて今オフの補強の成否がカギになりそうだ

 フロントは、名波監督が目指す「ボールも人も動くアクションサッカー」に合う新戦力の補強に乗り出している。服部年宏強化部長(42)は「単に、決定力が高いとかフィジカルが強いという観点だけでなく、協調性があるとか、性格も加味して補強したい」と話す。長期的視点で選手の内面にもこだわる。それが新しい磐田の未来を築くと信じて。

(この連載は、川住貴が担当しました)

 

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