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名前しんぶん

[鎌倉しんぶん]浜松市の電子図書貸し出し

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◆24時間いつでも 図書館に行かず スマホでサクッ

電子図書を借りることができるサイトと、利用するためのIDカード

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 浜松市がIT関連企業・楽天と連携し、パソコンやスマートフォンなどで図書館の電子図書を読めるサービスを始めてから、まもなく三カ月を迎える。図書館に行くことなく本を借りられ、返却期限を気にしなくてもよい電子図書が気になっていた。その使い勝手や活用状況を調べてみた。

 サービスは、多文化による共生を目指す浜松市が、在住外国人を中心に、より多くの本を読んでもらおうと今年二月から運用している。ラインアップは外国語図書が中心だが、日本語図書もある。市内在住、在勤・在学の人が対象で、市立図書館の利用カードを持つ人なら、二十三カ所にある図書館と市中央図書館駅前分室で登録できる。

 同市中区松城町の市中央図書館に赴き、カウンターで手続きをしてみた。名前や連絡先、住所などを申込用紙に書き込むと、ほどなく登録IDを発行してもらえた。

 自分のパソコンを使って「はままつ電子図書」で検索し、ウェブページにIDなどを打ち込むと準備が完了。試しに「カクテルの図鑑」という本を選び、画面上でクリックするとすぐに読むことができた。

浜松市が始めた電子図書のサービス。スマートフォンでも本を読むことができる

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 現在の蔵書数は一万三千七百冊ほど。そのうちの一万三千二百冊以上は、著作権が切れた洋書や和書の近代文学作品などで、ほかの約五百冊は、図書館職員が選んで購入したという。

 同図書館は「今後、人気の高い実用書などを増やして、コンテンツを充実させていきたい」としている。

 一人が借りることができるのは三冊までで、貸し出し中の本は予約をして返却されるのを待たなければならないが、どこにいても二十四時間無料で借りて読むことができる恩恵は大きい。蔵書数がさらに増えれば、より使いやすくなるのではと期待している。

◆外国語図書充実 利用は伸び悩む

 浜松市内にはブラジル人八千人余りのほか、約八十カ国・一万三千人の外国人が暮らす。多文化共生を主目的とした電子図書サービスだが、利用者数は伸び悩んでいるようだ。市中央図書館によると、これまでの登録者数は千六百人余り、貸出冊数は延べ千八百冊余りにとどまる。

 さらに、利用者に「日常で使う言語」を尋ねたところ、最も多かったのが日本語で全体の93%を占めた。英語が3%で、そのほかのポルトガル語、スペイン語、タガログ語、中国語の利用者はごくわずかだった。

 同図書館の担当者は「外国語図書を充実させるとともに、外国人が多く利用する施設などで説明会を開き、よりこのサービスのPRを図っていきたい」と話している。

 鎌倉優太(かまくら・ゆうた) 宮崎県日南市生まれの25歳。先日、部屋の整理をしていたら、浜松市に来てからの1年半で、買ったのに読んでいない本が30冊ほどあった。いつか読まねば、と心に決めている。好きな本は、中学生の頃に読んだ、J・D・サリンジャー著「ライ麦畑でつかまえて」。

 このコーナーは今回で終わります。

 

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