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名前しんぶん

[高柳しんぶん]ハマで存在感 DeNA 田中健二朗投手  

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◆プロ10年 常葉菊川で選抜V

試合で奮闘する田中健二朗選手=福岡市のヤフオクドームで

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 野球どころ・静岡から、プロの世界に飛び込んで昨年で十年が経過した常葉菊川高野球部出身の田中健二朗選手(28)=横浜DeNAベイスターズ。甲子園選抜V投手として脚光を浴びた田中選手の動向を取材した立場として、その後の活躍をずっと気にしていた。これまでの苦労、今後の目標などを横浜の球団事務所で聞いた。

◆あっという間

 −プロで十年を過ごした。

 振り返ると、早かったなという思いがある。試合をしていると、あっという間に百四十三試合が終わっている。オフに入ったかと思えば、年が明けた一月からは自主トレ。そしてキャンプインと、一年間が相当早い。特に、ここ二、三年は充実したシーズンを送れたので、そういった意味で実感している。

 −特に印象深いのは。

 初勝利やオールスター出場は色濃く残っているが、そういった喜びよりも苦しかったり、悔しかったり、つらかったりした思い出も多い。どれが一番というのはちょっと出てこない。

 −高校野球と、プロ野球の大きな違いは。

 高校は一年生から三年生までしかいないが、プロ野球は十八歳から四十歳を超えたベテランまでいる。高校の時はもちろん真剣だったが、どこかでやらされている部分があった。プロは仕事、やらなきゃどんどん首を切られていく。最高のパフォーマンスをするために毎日繰り返し続けるひたむきさが必要で、そういう考え方や行動は、自分の想像をはるかに超えていた。

◆中継ぎで充実

プロ生活10年の思いを振り返る田中健二朗選手=横浜市の球団事務所で

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 −今は、中継ぎとして活躍している。

 危機感があった六年目ぐらいに、精神、技術の両面で指導を受けた。技術的にはスムーズにバッターに向かっていけるような体重移動。そこから手応えをつかんで、いいパフォーマンスができるようになってきた。試合を左右する場面で、結果が出ればすごく楽しいし、やりがいを感じる。先発への未練もない。

 −オフの過ごし方は。

 地味に過ごしている。十二月は適度にリフレッシュ、一月は他の選手と差をつける時期と位置づけ、ばりばりにトレーニングをしている。

 −静岡の球児にメッセージを。

 人それぞれに目標や目指すところはあると思うが、前のめりになるとしんどいので、客観的な視野を持ちながらやっていくのがちょうどいいと思う。

◆目標は完全V

 −今後の目標は。

 二〇一六、一七年と二年連続で六十試合に登板した。今年も継続したい。昨年は日本シリーズには出たがリーグは三位だった。今度はちゃんとリーグ優勝をして日本シリーズで日本一になる。ユニホームを脱ぐ時に、自分で頑張ったなと思えるような成績を残したい。実現するかどうか分からないが、将来的には、静岡で野球に携わりたいという思いもある。

 田中健二朗選手 愛知県新城市出身。身長179センチ、体重75キロ。左投げ左打ち。2007年の高校生ドラフトで横浜ベイスターズ(当時)から1巡目指名を受けた。プロ通算成績10勝12敗1セーブ。背番号46(2017シーズン終了現在)。

◆取材後記

 高校時代の田中選手で一番印象に残っているのは、プロの入団会見。あどけなさの残る田中選手がひな壇で、ニックネームを何と呼ばれたいかの質問に、球団の大先輩である三浦大輔選手の「ハマの番長」になぞらえて「ハマの田舎」と答え、周囲の笑いを誘った。あれから十年。プロの厳しさにもまれた田中選手は、すっかりあか抜けて貫禄を増していた。今のニックネームはと聞いたら、「ハマのシティボーイとしておいてください。もちろん冗談ですが…」とはにかみ、また親近感が湧いた。

 高柳義久(たかやなぎ・よしひさ) 報道部でスポーツを中心に取材。甲子園、やがてプロを目指す高校球児たちの一球一打のドラマに、いつも胸を熱くする。今夏の全国高校野球選手権は記念すべき第百回。全国優勝目指して、頑張れ!静岡の高校球児たち。

 

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