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名前しんぶん

[荒木しんぶん]ドラゴンズ1位指名 鈴木投手を徹底解剖

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◆最速157キロ 3800グラム超ビッグベビー

 十月末のプロ野球ドラフト会議で、中日ドラゴンズからドラフト一位で指名されたヤマハの鈴木博志投手(20)=磐田東高。最速157キロの直球が魅力の大型右腕だ。将来、球界を背負って立つ選手になることを期待して徹底解剖する。

 ゆったりしたフォームから常時150キロ台の直球を繰り出す。一八一センチ、九五キロの恵まれた体格は生まれつきだ。

 家族によると、生まれたときの体重は三八一二グラム。病院の中で一番大きかった。母英美さん(48)は元バレーボール選手で、妹友紀さん(16)も豊橋中央高校(愛知県豊橋市)女子バレーボール部で活躍するスポーツ一家だ。

 体が大きいだけでなく、肉体も頑丈。背筋力は成人男性の平均の倍にあたる二百五十キロ超。利き手の右の握力は、リンゴを握りつぶせる目安の八十キロを超える。

◆背筋力、握力は超人的

力投するヤマハ・鈴木博志投手=京セラドーム大阪で

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 磐田東高の山内克之監督(62)は「昔はボールを握りつぶすように投げていた。筋肉がしっかりついてないのであちこち痛めていた」と振り返る。人並み外れた身体能力を制御できず、けがと隣り合わせだった。

 高校時代から好投手として注目されたが、当時の最速は143キロにとどまっていた。しかも三年のときに右ひじの疲労骨折が判明。プロ志望届を出さず、ヤマハに入社した。三年後のプロ入りを目指して、一年目をリハビリと体づくりに費やした。

 故障から明け、登板する機会が増えると一気に注目を集めた。投げるたびに最速を更新し、今年九月に157キロを記録。この数字は一九九〇年に中日の与田剛投手が当時の日本最速として記録。同じ中日の浅尾拓也投手も最速は157キロだ。日本ハムの大谷翔平投手が持つ現在の日本最速165キロの更新も夢ではない。

 憧れの選手は、レッドソックスの守護神クレイグ・キンブレル投手。「直球と分かっていても空振りしてしまう。キンブレルのような直球を投げたい」。背番号もキンブレル投手と同じ46を希望している。夢のメジャーに向かって、まずは日本球界で大きな一歩を踏み出す。

 すずき・ひろし 1997年3月22日、掛川市生まれ。同市大坂小3年で、地元の大坂野球少年団で競技を始めた。同市大浜中、磐田市の磐田東高卒。2015年4月、ヤマハに入社。16年の日本選手権で登板し、優勝に貢献。今年10月には侍ジャパン社会人代表に選ばれ、アジア選手権で活躍した。11月の日本選手権で連覇を目指す。181センチ、95キロ。右投げ右打ち。家族は両親と妹、祖母。

◆記者厳選「ドラフト会議」ネクスト候補 大本命は公立校

 気が早いが、来年のドラフト会議で指名が期待される県内の選手を、独断と偏見をふまえて紹介する。

 大本命は公立校にいる。湖西高の水野喬日(もとか)投手。最速142キロの直球で押す右腕だ。常葉大橘高の夏目大(たい)捕手は強肩強打で、一年時から四番を任される。二年連続選抜大会出場が確実な静岡高の村松開人(かいと)内野手は、五十メートル走5・8秒の俊足。秋の東海大会は14打数9安打と打ちまくった。

 大学生にも注目株がいる。昨年春のリーグ戦で完全試合を達成した静岡産業大の鈴木彩隼(あやと)投手=浜北西高=は、中日の鈴木翔太投手の弟だ。

 静岡大の山崎智也投手=磐田南高=も最速145キロの直球が武器。駒沢大の辻本宙夢(ひろむ)投手=静岡高=は秋の東都二部リーグ優勝に貢献した。

 ドラフト指名の対象となるにはプロ志望届の提出が必要だが、果たしてこの中に来年指名される選手はいるのか、楽しみだ。

 荒木正親(あらき・まさちか) 静岡市清水区出身。アマチュアスポーツが好きで、入社以降、毎年高校野球を取材している。前任地の石川県では、星稜が小松大谷に九回に8点差を逆転した決勝戦に立ち合った。

 

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