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名前しんぶん

[山田しんぶん]風景印に魅せられて

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◆独自の消印 始まりは富士山

 私事で大変恐縮だが、昨年末に婚姻届を出し、来月上旬に結婚式を挙げる。共働きの妻(29)と仕事の合間を縫って、お世話になった人たちに招待状を送る作業を進めていた折に出合った「風景印」。消印の一種で各郵便局が独自のデザインを持っている。成り立ちや県内のデザインを取材してみた。

結婚式の招待状を出すために妻(左)と風景印を押してもらう筆者(中)=静岡市葵区の静岡中央郵便局で

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 五月に入って招待状に切手を貼って出そうとする直前、母親から教えてもらった。正式名称は、風景入通信日付印。日本郵便の広報室によると、一九三一年七月十日に静岡県の富士山郵便局、山梨県の富士山北郵便局の両局で初めて使われるようになった。スタンプ収集の趣味や旅行先ではがきを出す習慣の普及に合わせて考えられたという。

 デザインは各郵便局の近くの名所や旧跡などにちなむ図柄で、外部のデザイナーに依頼して作製するのが一般的。デザイン数は広報室は把握していなかったが、風景印についてまとめていた本によると、昨年一月一日現在で簡易郵便局や分室を含む約二万四千局のうち一万千百四十七種類となっている。

 「蔦色(とびいろ)」と呼ばれる赤茶色の印で、現在は私のように結婚式など慶事に使用したり、旅行した記念で押印を申し出たりする人が多いとのことだが、あまり知られていないと感じるという。広報室の担当者は「六十二円以上の切手を購入いただいて、郵便窓口に封筒やはがきを持ってきていただければ押させていただきます」と話している。

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◆結婚式の招待状にも…

 6月上旬、妻と一緒に静岡市葵区の静岡中央郵便局に行って、渡しそびれていた友人への招待状に風景印=写真(右)=を押してもらった。茶つぼをかたどった変形した円の中に、富士山と駿府(すんぷ)城の巽櫓(たつみやぐら)がそびえ立っている。

 これから暑中見舞いの季節。読者の皆さんも利用してみてはいかがでしょうか。

◆ウナギに温泉、旅情を誘う

 日本郵便東海支社にお願いし、県内の郵便局で押してもらえる風景印の五つのデザインを提供してもらい、デザインの意図も教えてもらった。

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 (1)下賀茂郵便局(南伊豆町下賀茂)の風景印は、下賀茂温泉の温泉やぐらと湯けむり、青野川沿いの早咲き桜で、下賀茂区内のマンホールのふたと同じデザインになっている。

 (2)中藁科郵便局(静岡市葵区大原)は高山・市民の森の池に咲く水芭蕉(みずばしょう)、山田長政の供養塔、新東名、富士山。

 (3)浜松新都田郵便局(浜松市北区新都田)は都田総合公園内に架かるつり橋と桜の枝の景観を凝らす。

 (4)富士富士見台郵便局(富士市富士見台六)は富士山、茶畑、新東名高速道路、局前の満開の桜を描いている。

 (5)外枠が円ではない変形印もある。浜松北郵便局(浜松市北区初生町)はウナギを周囲に配し、区内を縦断する姫街道の松並木と、無形民俗文化財の郷土芸能・遠州大念仏が載っている。

 山田雄之(やまだ・ゆうじ) 名古屋市熱田区出身。入社8年目の31歳で、静岡生活は3年4カ月になった。現在、県政担当で知事選取材の真っ最中。同業他社で同じく忙しい妻が、家事も結婚式の準備も頑張ってくれており、頭が上がらない日々が続く。

 

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