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名前しんぶん

[小沢しんぶん]ガンプラ塗装 よりリアルに

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◆見せてもらおうか、模型の奥深さとやらを

 プラモデル作りを数年前から始めた小生。これまでは、ほとんど組み立てるだけ(素組み)だったが、そろそろ一段階上のステージに進みたくなった。プラモデル雑誌などに作品が取り上げられるプロモデラー・リョータこと、山田良太さん(40)=名古屋市=の指導で、より深いプラモの世界を探った。

組み立てを終えた塗装前のプラモ。プラスチック感が残る

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 今回制作したのはアニメ「機動戦士ガンダム第08MS小隊」の「HGUC第08MS小隊陸戦型ジム」(千六百二十円)だ。高さ一八メートル、重量五三・八トンの陸戦型ジム(陸ジム)が百四十四分の一スケール(約一三・五センチ)で再現されている。シリーズ主役機RX−78ガンダムを基に作った量産機という「脇役」だ。

 小生はプラモを購入したら、説明書を開き、機体の設定を読む。陸ジムは「地球連邦軍が実戦に投入した最初期のモビルスーツ。ルナ・チタニウム合金(月で精製される合金)の採用など、大量生産には向かず、本格的な量産はされなかった」などと、フィクションとは思えない細かい説明がされている。

 そして今回は、部分塗装に挑戦した。説明書通りに組み立てた陸ジムを筆などで色付けし、「本物っぽさ」を増加させた。

墨入れをして部品のつなぎ目にできる影を強調させる

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<1>墨入れ

 実物のドアや引き出しなど、部品同士が隣接する箇所には溝状の線があり、影ができる。プラモの表面には、この線を再現した溝が彫られており、インクを流し込み人工的に影を描く。はみ出た部分はエナメル溶剤(溶き油)を付けた綿棒で拭き取る。

<2>ウォッシング

足の部分は汚れの塗装を入念に

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 表面の泥や汚れが雨で流れたような汚れを再現する技術。茶系の塗料を溶き油で一対五程度の割合で薄め、一度平筆で塗る。その上で溶き油付きの綿棒で拭き取りながら汚れの濃淡を再現する。どんな部分に汚れがたまりやすいか、建物や車、ガードレールなどを参考に施す。

<3>ダメージ加工

弾丸を受けた痕を表現するため穴を開ける

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 被弾した痕や、つばぜり合いでできた傷をカッターナイフやドリルなどで削り、再現する。「正面から直撃したら、機体も無事ではないはずだから、側面をこすったような傷が多くなるのではないか」などと、どんな戦闘をくぐり抜けてきたのか思い浮かべることが重要。

◆荒野のジム 迫力“満点”

撮影セットの前でポーズ。幾多の戦場をくぐり抜けた陸ジムを再現できた!

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 こちらが完成品で、塗装に約四時間かかった。荒野の写真を背景に使い、スマホのカメラで下からあおるように撮影した。組み立てのみよりは「本物っぽさ」が出たのではないか。

 リョータさんは採点をしてくれなかった。いわく「プラモ作りに正解はない。うまい下手も論外だ。どれだけ夢中になれたか。その度合いが点数だ」。楽しめるものがあると、日常に張り合いが出る。趣味とは人生を豊かにする燃料なのだろう。今回、小生の作品は百点満点だ。

◆モデラー交流 「つくろーぜ会」

リョータさん(左)から指導を受ける

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 リョータさんが主催する「つくろーぜ会」に参加した。浜松市中区のザザシティ浜松で毎月一回程度あり、老若男女、素人からプロ級の人まで、思い思いにプラモデルを組み立てる。参加料千円で必要な工具が借りられ、アドバイスを受けられる。参加者同士での交流も楽しい。

 小沢慧一(おざわ・けいいち) 記者7年目。なぜか仕事が忙しいときにプラモデルの制作意欲が湧く癖がある。作品を職場の机に飾るようにしたところ、ギャラリーが続出。プラモ談議に花を咲かせている。最近は作品が増えて、作業スペースの確保が課題だ。

 

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