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心のおとイルカの声
声はすれども姿は見えず…。落語のせりふにありますが、もとはいとしい人を待ちわびる女性のやるせなさを詠(うた)った句のようです。 夏になると、そんな気持ちがよーく分かります。海の中でキューキューとかわいらしい声が聞こえる。どこにいるの? どこから来るの? イルカたちよ! 毎年、いとしいイルカに会うため、伊豆諸島の御蔵島(みくらじま)という静岡から南へ約160キロの島を訪れています。この島には野生のイルカが生息していて、ルールを守れば一緒に泳ぐことができるんです。 海に入り、イルカが来るのを待つ。タイミングを合わせて一緒に泳ぐ。自分もイルカになった気持ちになって海の底を目指して潜ると、くるくると回って遊んでくれたりして、夢のような時間です。この旅があるから1年間頑張れる、私のパワーの源です。 ただ、何しろ野生ですから、イルカたちの気分によっては、さーっと通り過ぎてしまうつれない時や、前述したように声は聞こえど姿が見えず、という時もあるんです。だからこそ、会えた時の喜びはひとしお。 この感覚、実は日々静岡でも感じています。見えたり見えなかったり。だから見えた日は「やったー!」とうれしくなる感覚。そう、富士山です。いとおしさって、やるせなさとともに育つのかもしれませんね。 また来年まで、イルカへのいとおしさをため込もう。そしてあわよくば、私もこんなじらしのテクニックを手に入れたいものです。 PR情報 |
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