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しずおか生活帳

ガス出し切り、出火防げ カセットボンベなどの廃棄

◆穴開け要不要 市町で違い

昨年10月に発生した火災を受け、火元を調査する消防隊員ら=湖西市提供

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 誤った捨て方をされたカセットボンベやスプレー缶などが原因で、ごみ収集車から出火する事例が後を絶たない。湖西市では昨年、家庭ごみに混入したそれらが火元とみられる収集車の火災が二件起きた。一方で、県内の市町では、ごみ出しの仕方がまちまち。新生活が始まる四月を前に、危険性や廃棄方法をおさらいした。

 ■あわや大事故

 湖西市内で昨年一月と十月に相次いで起きた火災は、街角の専用回収箱に入れるべきカセットボンベやスプレー缶が、不燃ごみとして出されていたのが原因とされた。いずれも中身が残ったままだった。

 収集車がごみを圧縮する際に飛び散った火花が、漏れ出たガスに引火したとみられる。それぞれ作業員がすぐに消火器で消し止めたため、けが人はいなかった。

 その後の調査で、昨年一月の火災は、カセットこんろとガスボンベが、同十月の火災では、スプレー缶五、六本が、収集したごみの中から見つかった。市環境センターの担当者は「ルールに沿ってごみを出してほしい」と話す。

昨年1月のごみ収集車火災の火元とみられるカセットこんろとガスボンベ=湖西市提供

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 ■捨て方まちまち

 分別の細分化が進み、複雑化したごみ出しのルール。実は、使用済みカセットボンベやスプレー缶の出し方は、県内の市町でもばらばらだ。捨てる際の穴開けの有無をめぐり、対応が分かれている。環境省は二〇一五年六月、全国の自治体に、スプレー缶は穴を開けないまま回収するのが望ましいとする通知を出した。

 静岡や浜松、湖西市などでは、穴開けは不要としている。一三年度から穴開け不要方式に切り替えた浜松市では、平積み型のトラックで回収し、低酸素状態にした専用の機械に投入して窒素を送り込み、酸素濃度を薄めて粉砕しているため、引火する危険はなく、安全に処理できるという。

 一方、穴開け方式を採用するのは、掛川や袋井、藤枝市など。「穴開けを不要とする設備や態勢が整っていない」(袋井市)、ごみ収集車での回収を続けているため、「運搬・処理作業中の発火や爆発を防ぐため、穴開け作業は必要」(藤枝市)などとしている。

 いずれにしても、ごみ収集車が燃えてしまう火災の多くは、ガスが抜け切れていないカセットボンベやスプレー缶などが原因とみられている。

 業界団体の「日本エアゾール協会」(東京)の担当者は、「風通しがよく、火気のない屋外で、新聞紙などに吹き付けて中身を出し切り、自治体の回収方法に沿って、捨ててほしい」と呼び掛けている。

◆浜松でも火元に5年間で24件

 浜松市消防局によると、カセットボンベやスプレー缶が原因とみられる火災は、市内でも二〇一三〜一七年に二十四件(一七年は速報値)が発生。ごみ収集車の火災や、穴開け作業中の事故も含まれるという。

(角野峻也)

 

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