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しずおか生活帳

一日人間ドック 本紙記者が体験 がん早い発見が鍵

腹部に探触子を当て行われるエコー検査=いずれも浜松市北区三方原町の聖隷予防検診センターで

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 一生のうちに二人に一人がかかるとされ、今や国民病となったがん。早い段階で適切な処置をすれば、高確率で治るという。二月四日は「世界がんデー」。聖隷予防検診センター(浜松市北区)で総合がん検診と言われる一日人間ドックを初体験した。

◆内視鏡にドキドキ ■ 個別指導フムフム

 今月二十四日の午前九時ごろ、検診着に着替えてスタートした。問診票を確認され、血液採取や心電図など順調に検査が進んでいった。そして最初のヤマ場、初体験の内視鏡検査に突入した。

 気軽に構えていた自分を呪った。麻酔薬を鼻から注入。苦い、ピリピリする! 受診を後悔する中、直径五・五ミリの最新型の内視鏡がのどや食道を通っていく。内臓が押される違和感。「鼻でゆっくりと深呼吸すると楽になるよ」。担当の北川哲司医師(53)の助言通りにするのに必死で、果てしない時間に感じた。胃がんの原因となるピロリ菌の抗体検査を勧められて追加した。

人間ドックでエックス線検査を受ける飯田樹与記者(右)

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 昼食は栄養バランスやカロリーを考慮したメニュー。ひと息ついて、乳房と子宮の検査へ。実は今回、最も気が重かったのが子宮頸(けい)がん検査。六年前に初めて受けてトラウマ(心的外傷)に。だが、同センターでは女性医師が担当し、終始、面前のカーテンで遮断されていたため、精神的に楽だった。

 会社の定期健診であれば、結果が後日郵送されて終わり。だが、同センターの人間ドックでは、医師が検査項目ごとに異常がないか説明していく。ちなみに結果は「異常はないが、BI体脂肪率がやや高め」だった。

 これで終わり…ではなく、最後に個別指導。体重三キロ減を目標に今後の行動計画を書いた。「できるだけ階段を使う」「夜遅い時間の飲食を控える」。スポーツは嫌と答えると、「少し離れた所に駐車して歩くのはどうでしょう。気軽にできることでいいんです」と看護師がアドバイス。正直、指導を受けるのは面倒くさいと思っていたが、人前で目標を掲げることで、真面目に取り組む気になった。時計を見ると、午後三時すぎだった。

 お金も時間もかかる上、若い世代で異常が見つかることは少ない。検診を受ける意味はあるのだろうか。「適正な体重を維持したり、適切な食生活や運動習慣を心掛けたりしようと意識できる。三十年後、四十年後を見据えた体づくりを」。森厚嘉所長(47)の言葉に深くうなずいた。

◆「生活習慣見直すきっかけに」

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 がんは、日本では2人に1人が罹患(りかん)、3人に1人が亡くなり、死因トップとなっている。2016年の死者は37万2986人で、部位別では男性が肺、胃、大腸、女性は大腸、肺、膵(すい)臓の順で多い。

 人間ドックは、定期点検をする船舶のドック入りになぞらえた名称。早期発見やがんの原因にもなる生活習慣病の予防を目的とする。

 会員施設が国内最大規模の日本人間ドック学会では健診後のフォローアップに重点を置き、当日の医師による結果説明や健康指導などを推奨する。学会が定める審査項目に合致した施設を機能評価認定施設とし、県内では8カ所ある。

 聖隷予防検診センターの森厚嘉所長は「定期的に検診を受けることで、早く見つけ、負担のない形で治療できる。日ごろの生活習慣を考える場、早い段階で見つける場として、人間ドックを活用してほしい」と受診を呼び掛けている。

(飯田樹与)

 

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