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くらしの知恵袋

決めよう寝技、ダイエットも ブラジリアン柔術 広がる

実戦練習する生徒たち。寝技が主体のため安全性は高い=湖西市新居町で

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 柔道から発展した「ブラジリアン柔術」の団体が、日本で増えている。格闘技だが、寝技中心で、関節技や絞め技、抑え込みで高いポイントを得られる。立ち技をあまり使わない分、危険が少なく、女性や運動が苦手な人も親しみやすい。全身の筋肉を使い、ダイエット効果も高いという。湖西市の道場で体験した。 

 六月下旬、同市新居町の「JAWS JIU−JITSU ARAI」で、中学生から四十代までの男女十二人と共に、インストラクターの伊藤洋邦さん(41)から技を学んだ。この道場ができて二年になる。

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 胴着を着て帯を締めると、見た目は柔道そっくりだ。普段は全く運動しない記者だが、指導を受けつつ、あおむけになって相手の上半身を両脚で挟んで動きを封じてみた。内ももや腹筋に力を入れると、簡単には外されなかった。胴着の襟を持って絞め技をかけると、それほど力を込めなくても相手がギブアップしたので驚いた。

 「筋力や体格でハンディがあっても勝てる」と伊藤さん。道場では女子中学生が大人の男性に技をかけ、対等に闘っていた。

 五分間のスパーリング(実践練習)でもかなり体力を消耗する。二年前に始めた浜松市西区の伊藤範由さん(34)は体重が七キロ減り、体が引き締まった。「技が決まると、自分が強くなったと実感できる」と笑顔を見せる。伊藤さんは未経験者に「まず体験してみて」と呼び掛ける。

 日本ブラジリアン柔術連盟(東京)によると、競技人口は全国で約五万人。現在二百五十二団体が加盟し、一九九七年の連盟発足時の六団体から大幅に増えた。県内では七団体が加盟。関係者は「(県内は)日系ブラジル人が多く住んでいることもあり、他の地域より多くの人が活動しているようだ」と推測する。

◆ワンポイントアドバイス 「柔術立ち」

 ブラジリアン柔術の「柔術立ち」は、相手の攻撃を受けないように低く立ち、有利な体勢で寝技などに持ち込むための基本動作の一つだ。一方で腰に負担が掛かりにくく「腰痛持ちの人やお年寄りにお勧め」(伊藤さん)の立ち方でもある。やり方を教わった。

 あおむけの状態から、片方の肘を床に付けて上体を起こす。そのまま床に付けた手を伸ばし、腰を浮かせ、床に付けた手と同じ側の足を前方から後方にすっと引く。この時、床に付けていない手は相手の攻撃を防ぐため、前に伸ばしておく。

 柔術立ちは上体の前後の動きが少なく、重心が安定して次の動作に移りやすい。実戦では、相手の脚を抱えながら立ち上がって相手を倒すなど攻撃にも応用できる。「腹筋などを使うので、体幹を鍛える効果もある」と伊藤さんは話す。

 比較的簡単な動きで、日常生活にも取り入れやすいという。ブラジリアン柔術の基本的な動きはユーチューブなどの動画サイトにも掲載されている。

(片山さゆみ)

 <ブラジリアン柔術> 1915年にブラジルに渡った柔道家、前田光世が現地で伝授した柔道が起源とされる。関節技や絞め技が決まった場合、または相手を抑え込むことなどで得られるポイントの合計で勝負が決まる。打撃技や首など急所への攻撃は禁じられている。

 

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