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くらしの知恵袋

注目集める「格安SIM」 即日開通でも手続き煩雑

人気上昇中の「格安SIM」コーナーで説明する伊藤展子さん=浜松市中区砂山町の「ビックカメラ浜松店」で

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 スマートフォンに入ったICカード「SIM」を取り換えるなどして、スマホ本体は従来のまま通信料を安く抑えられる「格安SIM」に注目が集まっている。ただ、契約に手間がかかり、従来のサービスが一部使えなくなる。格安SIMの「即日開通」をうたう家電量販店「ビックカメラ浜松店」(浜松市中区)で担当者に長所と短所を聞いた。

 SIMは「Subscriber Identity Module」(加入者識別モジュール)の略語。加入者の個人情報を記録し、スマホを利用できるようにする。

 格安SIMは、NTTドコモなど大手通信会社のような基地局を持たない事業者が、大手の通信回線を借りて提供するサービス。契約数は二〇一七年九月に千十二万件と、統計を取り始めた一六年三月の約一・七倍に達している。

 その安さについてビックカメラ浜松店の携帯・通信コーナー売り場責任者、伊藤展子さんは「大手通信会社の通信料金は月額六千〜八千円ほど。乗り換えた場合、通話料を別にすれば、千円台から三千円強で済む」と説明する。契約状況にもよるが、年間三万〜六万円を節約できるという。

「格安SIM」(下)はスマホの側面にある挿入口から入れる=浜松市中区砂山町の「ビックカメラ浜松店」で

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 同店では、即日開通できる四社を含む計約十社の格安SIMを扱うが、契約手続きは案外、煩雑だ。まず準備として、電話番号を変えずに通信会社を移る場合、契約中の通信会社で番号ポータビリティーの予約番号を取得しておかなくてはならない。従来のスマホが新たに契約する格安SIMで使えるかどうか、各事業者のホームページで確認しておく必要もある。

 その上で、契約したい事業者のSIMを含めた「エントリーパッケージ」を購入し、音声通話の有無や使えるデータ量を決める。ビックカメラの格安SIM「BIC SIM」では通話料別、税別で月額千六百〜三千二百六十円という。

 事前準備を済ませておけば、契約にかかる時間は一時間から一時間半ほど。伊藤さんは「(即日開通を求め)御殿場市や愛知県豊橋市から来るお客もいる。週末や月末、月初は混み合う」と話した。

◆ワンポイントアドバイス 「困り事は自分で解決する」

人気の「格安SIM」を利用した格安スマホがズラリと並ぶコーナー=浜松市中区砂山町の「ビックカメラ浜松店」で

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 格安SIMには、デメリットもある。伊藤さんは「一部を除いては契約にクレジットカードが必須になる。(利用者が混み合うとみられる)昼時や夕方は通信速度が低下することも。大手通信会社の提供するメールアドレスは使えなくなる」と例を挙げた。

 大手通信会社は店舗が多く、サポートが充実し、メール設定や電話帳の移行なども無料で対応してくれる場合が多い。だが、格安SIMは契約者が自分で対応する必要がある。ビックカメラ浜松店では各種設定やアプリのインストールを有料で実施している。

 費用は割高だが、手厚い対応の大手通信会社に対し、格安SIMは割安だが、困り事は契約者自身で解決が求められる。使いこなすには、相応の知識と準備が必要になりそうだ。

(沢田佳孝)

 

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