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イチ推し

ティーペアリング 風味高め合うおしゃれメニュー

◆葵区のレストラン提供

(右から)代表の白鳥智香子さん、料理長の白鳥嘉宏さん、副料理長の黒田弥栄子さん=静岡市葵区のルモンドふじがやで

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 お茶と料理の組み合わせを味わう「ティーペアリング」。ワインと違い、アルコールが飲めない人や子どもでも楽しめる。世界農業遺産「静岡の茶草場(ちゃぐさば)農法」の認定五周年を記念して、静岡市内のレストランがこの伝統農法で栽培された静岡茶を取り入れた特別メニューを提供中だ。茶の新たな味わい方を知りたくて昼食に訪ねた。

 「ワインのマリアージュ(香りや味を高め合う組み合わせ)と考え方は同じです」。教えてくれたのは、老舗レストラン「ルモンドふじがや」(静岡市葵区昭和町)の代表で、日本茶インストラクターやソムリエなどの資格を持つ白鳥智香子さん。特別メニューのランチ(五千円)では前菜から魚料理、スープ、肉料理、デザートとそれぞれに合う静岡茶が提供される。

前菜とはるみどり(川根本町産)の水出し冷茶。お茶に合わせてグラスも工夫

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 抹茶とそば粉のガレット、茶葉や柿の天ぷらなどの前菜には、川根本町産「はるみどり」の冷茶。炭酸水入りでシャンパンのよう。次に出された魚介のサラダには、牧之原産のかぶせ茶「望(のぞみ)」の水出し。はるみどりより緑色が濃く、茶のうま味が凝縮している。

 駿河湾産のタイでだしを取るブイヤベースの後は「お口直しに」と、掛川産「東山茶」の深蒸し茶が出された。渋味が強くて、口に含むと余韻が残る。「肉の脂っぽさも消してくれる」とのことで、県産牛肉の鉄板焼きとも相性が良い。

魚介のサラダと望(牧之原産)の水出し茶

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 締めくくりのデザートに合わせる飲み物は牧之原産の紅茶を選んだ。「コーヒーの用意もありますよ」と白鳥さん。「デザートまで来ると『お茶とは違う飲み物を』というお客さんもいる。無理せず気軽に楽しんでほしい」

 白鳥さんは二〇〇七年に日本茶インストラクターの資格を取得。以来、店のメニューに静岡茶との「ティーペアリング」を取り入れ、一七年に静岡市の「しずおか女子きらっ☆ブランド」に認定された。

県産牛の鉄板焼きと掛川産の東山茶

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 八月下旬に調理担当者とともに県内の茶産地を視察したという。「それぞれの産地ならではの風土、作り手の思いをお客さんに伝えたい」と力を込める。白鳥さんの父で料理長の嘉宏さんは「料理と合わせることで『静岡茶ってこんなにいいもの』という発見につながれば」と話した。

 <静岡の茶草場農法> ササやススキなどの草を刈り、茶園に敷く農法。地温の調整や土壌水分の保持などの効果があるとされる。掛川、菊川、島田、牧之原の4市と川根本町、県で推進協議会を運営。2013年5月、次世代に継承するべき農法として世界農業遺産に認定された。特別メニューは、同協議会とルモンドふじがやが11月30日までの期間限定で企画・開催。3日前までに予約が必要。月曜定休。(問)ルモンドふじがや=054(251)0066

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三宅千智記者(静岡総局)

 岡山市出身。モモやブドウの畑に囲まれた田舎で育った。3月に愛知県半田市から異動し、お茶、ワサビ、おでんなど静岡の食文化を勉強中。取材では豪華で優雅なランチタイムを満喫。どれもとてもおいしかったです。

 

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