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地域がつなぐ仲間たち

静岡平和資料館をつくる会(静岡市葵区) 語り継ぐ熱意後世に

戦時資料と事務局長の土居和江さん=静岡市葵区の静岡平和資料センターで

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 静岡市葵区の静岡平和資料センターを拠点に、市内で二千人以上が犠牲となった静岡空襲(一九四五年)はじめ、太平洋戦争と静岡の関わりを伝える資料の展示や貸し出しをしている。

 空襲の記録を残したい市民有志により、七一年に発足した「静岡市空襲を記録する会」が前身。その後、公設資料館の設立を目指して改称し、今に至る。現在は五十人ほどのボランティアが運営する。

 センターの展示スペースには、会が収集した焼夷(しょうい)弾や出征旗などの戦時資料が並び、往時の空気を身近に学べる。市民から募った静岡空襲の体験画や体験記もある。県内の元高校教諭で、会の事務局長を務める土居和江さん(72)=藤枝市旭が丘=は「数年前までは当時を知る世代の来所が多かったが、この数年で親子連れの割合が増えてきた」と語る。

 これまでに十数冊の体験集や画集、図録などを出版した。ボランティアの内容は幅広く、戦争体験者の証言を映像に残したり、小学校の団体見学を受け入れたりする。発足メンバーの多くはすでに亡くなったが、熱意は戦後生まれの世代に引き継がれている。

 毎年八月には、小学生らに戦争の恐ろしさを伝える「夏休み平和教室」を開いている。戦争体験者の話を聞く催しなどを重ねる。今年は十二日に「親子戦争遺跡めぐり 清水」と題し、同市清水区に残る遺構や記念碑などを見学する。

 土居さんは「地元の戦争資料を切り口として、大きな意味の平和について考えていくことがモットー。若い世代、戦争を知らない世代にもっと訪れてほしい」と話す。

 金−日曜に開館。(問)静岡平和資料センター=054(271)9004

(西田直晃)

 

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