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地域がつなぐ仲間たち

清水映画サークル協議会(清水区) 大勢で観賞、語り合う

上映作品やサークルの運営について話し合う(左から)藤浪敏夫さん、山本隆茂さん、杉山早智子さん=静岡市清水区で

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 半世紀以上の歴史を持つ県内唯一の映画観賞団体。静岡市清水区のはーとぴあ清水で、二カ月に一度の名画観賞会のほか、作品の感想を語り合う座談会、会報「霧笛」の発行などを続けている。

 サークルは一九六〇年設立。事務局長を務める藤浪敏夫さん(63)によると、清水区桜橋町の喫茶店に集まった二十代の若者たちが結成した。当時は、映画館への入場者数が年間十億人に達した映画黄金世代。各地に数百人規模の観賞団体が発足したが、娯楽の多様化などで映画人口は年を追うごとに減った。清水映画サークルも現在の会員は三十〜七十代の三十八人にとどまる。

 上映会には一般参加も可能で、各月のプログラムは会員たちの話し合いで決まる。コンセプトは「映画で世界をめぐる」。映画館の上映ラインアップから漏れた作品を中心に、古今東西の恋愛映画、SF、社会派ドキュメンタリー、アニメなどさまざまで、アカデミー賞受賞作やキネマ旬報の上位入賞作品も。設立から約六百点の自主上映を重ねてきた。会員の一人、杉山早智子さん(77)は「映画で世界を分かることができる。こんな映画があると知らせるのも私たちの役割」と語る。

 悩みの種は、高齢化による会員数の減少。杉山さんは「今のままでは若い人の好みが分からない」とポツリ。会場使用料、上映作品のレンタル料、チラシや会報の発行費用などを会費と入場料でまかなわなければならず、最古参メンバーの山本隆茂会長(74)は「好きだから続いてる。必死でしがみついている。でも、大勢で観賞し、後で感想を語り合うのが映画の醍醐味(だいごみ)」と恥ずかしそうに笑う。

 次回は四月二十四日に日本初公開のパキスタン映画「娘よ」を上映する。(問)清水映画サークル協議会=054(365)1073

(西田直晃)

 

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