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清香探撮(せいこうたんさつ)

富士山 (3)下山ツアー 楽なコースで森林浴

落葉広葉樹の森で鈴木渉さん(左)の解説を聞く下山ツアーの参加者=富士山の水ケ塚公園手前で

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 富士山は頂上へと登る面白さもあるが、天候と体力によっては苦しくつらい思い出しか残らないこともある。下山の楽なコースをたどり、自然を満喫する「頂上を目指さない」ツアーがある。

 企画しているのは静岡市葵区のそふと研究室。「頂上を目指さない富士山さんぽ」の著者で、森町在住の山歩きガイド、鈴木渉さん(41)が植生の変化や噴火の歴史を解説しながら案内してくれる。富士宮口五合目(富士宮市)から宝永山の火口の縁を歩き、二合目の水ケ塚公園(裾野市)まで下って行く。

 江戸時代中期に富士山の宝永大噴火の影響を受けた富士山南東斜面の景色は火山荒原(こうげん)。火山灰の上をざくざくと歩くと、辺りは低い植物が点々と生えているだけ。下っていくと、富士山で特徴的な針葉樹のカラマツが低く茂り、木の枝は風下になびいていた。さらに下ると急に深い森の空気に包まれた。

 高い木が林立した落葉広葉樹の森だ。火山灰の地面は黒い土に変わっていた。参加した浜松市東区の藤野二三子(ふみこ)さん(57)は「市街地は猛暑でも、自然のクーラーの中ですがすがしい。まるで森林浴」と話した。世界遺産のもう一つの楽しみ方だ。

写真・文 立浪基博

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