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清香探撮(せいこうたんさつ)

アウトドア (3)草木染 色の魔法世界に一つ

甘いお茶のような香りがするテイカカヅラの染液で染めた草木染。絹の生地が深い緑色の葉からは想像もつかない黄金色に色づいた=浜松市浜北区の万葉の森公園で(撮影用にガラスのボウルを使用)

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 浜松市浜北区の万葉の森公園を歩いていると、茶葉を蒸し上げる時のような心地の良い香りが漂ってきた。香りの出どころは公園内の「伎倍(きべ)の工房」。

 浜北万葉草木染め愛好会「萌絹(もえぎ)会」のメンバーらが、体験会の準備のため公園内に自生する「テイカカヅラ」を煮出していた。

 工房に入るとさらに香りが立ちこめる。テイカカヅラの葉を鍋で煮込む。約十リットルの染液を作るために一キロほどの葉を使用。植物は季節ごとに変わるという。

 「カシワはかしわ餅、ヨモギはよもぎ餅の香り。季節の香りを楽しめます」と宇津野悦子会長(72)は話す。

 体験会に足を運ぶと前回作った染液を温めて器に入れ、生地が重なりムラができないよう広げながら染液を染み込ませていた。

 水洗いすると薄い黄色に染め上がったストールが姿を現した。ストールを銅や鉄、石灰などを溶かした液に漬け媒染をすると、黄色だった生地が変化する。

 染める植物や媒染液、折り目などによって発色や柄も変わるため世界に一つだけの作品ができあがる。

 七年前から体験会に通う藁科匡央さん(57)=浜松市南区=は「最初はきれいに染めようと思ったが、今ではムラになっても染めた時の自分の歴史だからそれも楽しむ」と笑顔で話す。

 写真・文 斉藤直純

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