トップ > 中日新聞しずおか > 清香探撮(せいこうたんさつ) > 記事一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

清香探撮(せいこうたんさつ)

警察犬 (3)助ける 熊本に出動 不明者捜索

行方不明者を捜す訓練をする災害救助犬「華」。警察犬でもある=菊川市下平川のNPO法人「災害救助犬静岡」の訓練施設で

写真

 「サーチ(探せ)」。清水あけみさん(58)=磐田市=の声に反応し、災害救助犬「華(はな)」ががれきの上や隙間を歩き、トンネル状の筒をくぐる。

 菊川市下平川のNPO法人「災害救助犬静岡」の訓練施設。華はラブラドルレトリバーの雌で十一歳。清水さんは所有者で救助犬指導手でもある。

 「子犬のころから嗅覚が鋭く、覚えも良かった」。一歳で警察犬に、二歳で災害救助犬の認定試験にパスした。警察犬は人のにおいを覚え、犯人を捜す。災害救助犬はがれきに漂う浮遊臭を追い、行方不明者を捜す。

 華は二〇一六年四月、熊本地震の被災地で、NPOの救助犬八匹と活動した。現場の一つは南阿蘇村。土砂災害で行方不明者が出た。華は土砂の上を歩き、ある地点で「ワン」とほえた。同行した静岡県警の広域緊急援助隊員が掘ると、女性の遺体が見つかった。

 NPO顧問の杉山和平さん(66)は「土砂が広がり、人の目ではどこに埋まっているか分からなかった。救助犬は不可欠だった」と話す。行方不明者の生存率は七十二時間を超えると大きく低下する。このため、救助犬のヘリコプターへの搭乗訓練もしている。

 より速く現場へ。人命につながる嗅覚の役割は大きい。 

写真・文 浅野恭

写真
 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

バックナンバー

2018

 
 

Search | 検索