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清香探撮(せいこうたんさつ)

資生堂 (3)企業資料館 創業者の思い 昇華

創業当時からの商品やパッケージなどが集められた館内。資生堂の歴史は、日本における化粧文化の歴史でもあった=掛川市の資生堂企業資料館で

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 日本の化粧文化と資生堂の歴史を集めた「企業資料館」(掛川市)は、近未来的な演出で時代を彩った商品やポスターなどを展示している。「これ使ってたな」「このポスター、よく見かけたよね」。訪れた人たちが懐かしそうに語り合う。

 日本初の洋風調剤薬局として、一八七二(明治五)年に創業した資生堂。資料館は一九九二(平成四)年、創業百二十周年を記念し開設された。

 初代社長の福原信三(一八八三〜一九四八年)は会社の草創期、自ら調香師やデザイナーを務めた。「視覚に絵画、聴覚に音楽、触覚に彫刻などがあって、なぜ嗅覚の芸術がないのか」。香水を芸術にまで高めたいという福原の思いは、日本人の手による初の本格的な香水「花椿」(一九一七年)、東京五輪を機に海外進出を目指した「Zen(禅)」(六四年)へとつながっていく。

 「商品をしてすべてを語らしめよ」と商品の芸術化を目指した福原。果てしない夢の原点が、資料館に色あせることなく並んでいる。

写真・文 川戸賢一

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