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清香探撮(せいこうたんさつ)

資生堂 (2)調合・調香 一滴一滴…繊細レシピ

「調香」によって作成したレシピに沿って、香料を配合していく調香師。自らの嗅覚をたよりに、香りを創り出していく=横浜市の資生堂GIC化粧品開発センターで

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 パフューマー(調香師)は千種類以上の香りを嗅ぎ分ける。生花三千キロから約一キロしか採れない貴重な天然香料などが並ぶ調合室。調香室はわずか四畳半ほどに区切られ、無臭に保たれた「聖域」だ。

 資生堂のほぼ全製品に関わる香りの心臓部は、横浜市のグローバルイノベーションセンター(GIC)化粧品開発センター内にある。シニアパフューマー森下薫さん(50)は「市場調査や流行も参考にするが、同じ香りでも人によって感じ方は千差万別。答えのない問題のよう」と調香の難しさを表現する。

 香水なら付けた瞬間、五分後、二時間後はどうなるか。最も難しいというシャンプーなら、基剤と混ざったとき、泡立てたとき、水で流したとき。それぞれを嗅ぎ分けて香りの処方箋「レシピ」を改善していく。

 「お客さまに手にしてもらえるか、喜んでもらえるか、そこが一番重要」と森下さん。レシピを基に、多いときには五十種類ほどを配合する。使う人の顔を思い浮かべ、つまようじの先から落ちる一滴に神経を集中させる。

写真・文 川戸賢一

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