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清香探撮(せいかたんさつ)

富士山 (5)山小屋の光 フル稼働も あと数日

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旅客機の灯火と星の光が交わる下で、山小屋の光と4登山道を登るヘッドランプで照らし出された富士山。手前は御殿場市=8月18日、御殿場市の長尾峠で(20時22分から30分間連続撮影した307枚の写真を比較明合成)

 日が暮れると、山小屋の光が点々と輝きを増していった。その間を登山者のヘッドランプがゆらめいている。目を凝らすと、くっきりと富士山の形が夜空に浮かび上がった。

 山小屋は発電機で電気を起こしている。燃料は軽油。山小屋の横で感じる油のにおいはこれだった。照明や冷蔵庫など小屋の中も電化製品があふれている。電気は欠かすことができない。

 富士宮口登山道九合目の万年雪山荘(標高三、四六〇メートル)では、消灯後の通路の小さなライト、トイレ、小屋前の照明などがともり続け、発電機が止まることはない。経営者の渡辺和将さん(39)は「一日に約五十リットルの燃料を使います」と話す。

 御来光を山頂で見ようと深夜に登る人にとって、小屋の光は長い道のりを教えてくれる貴重な存在。頂までどれだけ登ったかが分かる。

 十日に閉山する富士山。星の瞬きのようにともる明かりは消え、来年の開山日まで闇に包まれる。

写真・文 立浪基博

(「富士山編」を終わります)

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