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清香探撮(せいかたんさつ)

宗教 (5)線香 祈りと共に 希望も空へ

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線香の香りと煙がたなびく鴨江寺。合掌する両手から、思い思いの願いが伝わる=浜松市中区鴨江で

 秋の夕日が傾き、暗くなり始めた本堂前。大きな香炉にたかれた線香が赤々とともり、煙が参拝者を包み込む。両手を合わせ一心に願いを伝える参拝者。「線香の香りは、懐かしくやさしい。心がいやされる」と女性がささやいた。

 春と秋の彼岸に「お鴨江まいり」の名で親しまれる浜松市中区鴨江の鴨江寺。秋の彼岸を終えた平日の境内は参拝者もまばらで、時間がゆっくり流れていく。

 雨の日も風の日も三百六十五日、欠かさずに祈願に訪れるという人に出会った。「くじけそうな時期があった。ここにきて祈り続けると不思議と希望がわいて、明るい気持ちになる」。浜松市中区の自営業小沢誕孝(のぶたか)さん(45)は、ほほ笑む。

 澄み渡る空が広がる秋の一日。香炉からは思い思いの願いが、線香の煙と、さわやかな香りに包まれて、今日も天空に上がっていく。

写真・文 袴田貴資

(宗教編を終わります)

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