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清香探撮(せいかたんさつ)

警察犬 (5)つなぐ 高齢化社会の新任務

写真

「跳べ」。訓練士の指示で障害物を跳び越えるラブラドルレトリバー=浜松市浜北区の浜北滑空場で

 「捜せ」「行け」「跳べ」「来い」。訓練士の声に犬が反応する。浜松市浜北区の浜北滑空場であった競技会。各地から民間の訓練士六十五人と百匹が集まった。

 日本警察犬協会県西部支部の主催。警察犬の採否を決める警察の審査会の“前哨戦”でもある。犬に経験を積ませる狙いがある。

 種目は服従、選別、追及の三つ。服従は訓練士の指示に従い障害物のあるコースを進む。選別は物のにおいのかぎ分けだ。追及は逃走犯の捜索を想定し、犯人役のにおいを追う。

 掛川市の訓練士榛葉論司(しんばさとし)さん(61)は追及の種目に出場した。「完璧ではなかったが、うまくできた」と、二歳のシェパードを満足そうになでる。

 「追及で満点に近い犬がいた。レベルは高い」。審査員の梅村充さん(66)が期待をにじませる。その目はある課題を見つめている。

 「認知症患者の行方不明事案が増えている。警察犬による早期発見の態勢づくりを急がないと」

 犯罪捜査に加え、高齢化社会に伴って高まる利く鼻への期待。においを追い、離れた家族をつなぐ任務も負う。

写真・文 浅野恭

「警察犬」編を終わります。

 

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