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球児の熱中症続出 静岡大会で処置86件

園芸などに使われる噴霧器を使って涼をとる応援スタンド=浜松球場で

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 酷暑の中、県内各球場で熱戦が続く第百回全国高校野球選手権静岡大会。暑さのあまり、選手が脚にけいれんを起こしたり、応援団や観客が熱中症に陥ったりするケースが相次いでいる。県高校野球連盟は「水分をしっかり補給するといった、基本的な対策を徹底するしかない」と注意を呼び掛けている。

 「本日の予想最高気温は三五度です。水分補給などをし、熱中症に十分お気を付けください」。二十一日、三回戦二試合が行われた静岡市駿河区の草薙球場では、猛暑への警戒を促すアナウンスが再三流れた。グラウンドでは、小まめに水分を補給する選手の姿が目立ち、スタンドでは、水鉄砲で水を浴びせ合って涼をとる観客もいた。

 県高野連メディカルサポート部のまとめによると、七日の開幕後、試合が行われた五日間で、熱中症で処置したのは計八十六件。昨年は大会期間中の十日間で計二十二件。近年最も多かった九十五回大会で計三十四件と、既に大幅に上回っている。

試合中に脚がけいれんし、グラウンドで応急処置を受ける選手=浜松球場で

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 熱中症が原因とみられる症状で、選手が途中交代したり、試合が中断したりする場面も目立つ。

 七日の開幕戦では、沼津商の選手が脚をけいれんさせ、計三度試合が中断。十五日には、静岡西の選手が脚をけいれんさせ、治療を受けた。県高野連によると、試合を中断して治療に充てられる時間は十分まで。回復しない場合は監督に選手の交代を促すという。

 観客席にも、猛暑の影響は及ぶ。十五日の愛鷹球場では、スタンドで応援していた浜松修学舎の生徒が熱中症で救急搬送された。静岡商吹奏楽部顧問の菊地博和教諭(50)は「勝ち進むにつれ応援回数が増え、一試合通しで演奏するのはきつい。イニングごとに生徒を半分ずつ休ませ、日ごろから体調の悪い生徒は来させないなど、工夫しないといけない」と話した。

 湖西の斎藤哲男監督(47)は試合中、アミノ酸やミネラルが入った飲料を、小まめに補給させて選手の体調に気を配る。今後の対策について、「選手の体を冷ますために、ベンチに扇風機を持ち込めるようにすることも必要かもしれません」と提言した。

◆ソフト練習試合で8人搬送 駿河区

 二十一日午前十時ごろ、静岡市駿河区の静岡女子高校でソフトボールの練習試合をしていた同校、富士市田子浦中学、静岡市東豊田中学の女子生徒計八人が熱中症の疑いで病院に搬送された。

 市消防や静岡女子高によると、田子浦中生徒の保護者が「運動中に子どもの右足がけいれんした」と一一九番。いずれも症状は重くないという。

(鎌倉優太、福島未来)

 

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