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浜松のうなぎ店 苦渋の値上げ

◆仕入れ高騰、転嫁抑えるも…

年明けの値上げ以降は価格の据え置きに努めるうなぎ店「千草」=17日、浜松市北区で(山田英二撮影)

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 土用の丑(うし)の日(二十日、八月一日)を前に、全国に知られるウナギの産地、浜松市の専門店でうなぎ料理の値上げが相次いでいる。稚魚の不漁で仕入れ価格が高騰しているためだ。消費者のうなぎ離れを招かないよう、各店は上昇分の一部を自己負担しながら、最小限の値上げで踏みとどまっている。

 北区三ケ日町のうなぎ店「千草」は、仕入れ値の上昇に伴い、今年初めに「上うな重」の価格を二千六百円から二千九百円に引き上げた。その後も仕入れ値は上がり続けているが、店頭価格は据え置いている。

 中野源太郎代表は「お客さんの立場になれば、三千円を超えるのはきつい。お盆を過ぎれば仕入れ値も落ち着いてくるはずなので、踏ん張って三千円の壁を何とか守りたい」と話す。

 西区白洲町の「天保」も四月にうなぎ料理の価格を五百円、贈答用の白焼き一匹を三百円、それぞれ値上げした。以降は店が負担するなどして値上げを抑えているが、常連客がこれまで五匹買っていた白焼きを三匹に減らすなど、消費にも影響が出ているという。

 販売価格への影響が大きいウナギの卸値の相場は、東京中央卸売市場の五月の平均価格が前年同月比32%高い一キロ当たり五千三百七十八円に達した。専門店だけでなく、百貨店やスーパーでも国産ウナギの価格は昨年より一〜三割上昇している。総務省の小売物価統計調査によると、六月のうなぎのかば焼きの平均価格は百グラム当たり千二百八十四円で、十年前に比べ四百六十九円、58%も上がった。市内のあるうなぎ店主は「(高騰を機に)消費者のうなぎ離れが進み、うなぎ店や職人が廃業して業界全体が縮小するのが怖い」と漏らす。

(伊東浩一、山田晃史)

 

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