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浜松から世界へ サッカー選手を育成

◆スペイン・プロクラブと少年団が無償提携

ホセレ・ゴンザレスさん(右)から指導を受ける選手たち=浜松市東区で(神田代表提供)

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 世界で活躍するサッカー選手を浜松で育てたい−。そんな指導者の熱い思いに、海外のプロクラブが応じた。浜松市のサッカースポーツ少年団「コンフィアンサ」が五月、スペイン・マドリード州の2部プロクラブ「ADアルコルコン」と指導者派遣などの提携を無償で結んだ。コンフィアンサの神田国彦代表(40)=南区=によると、少年団とプロチームの提携は全国的に珍しく「お互いの信頼関係が築けたからこそ」と語る。

 ADアルコルコンは育成に定評のあるクラブで、日本人選手の所属はないが、ここを経て名門FCバルセロナのBチームに移籍する選手もいる。

 コンフィアンサは二〇一四年に神田さんが設立し、現在、未就学児から小学生の三十人が県内外から通う。「海外から本物の指導方法を取り入れたい」との思いで、一五年からスペイン人指導者を呼び寄せるようになった。一七年には神田さん自身、「世界基準のチームにする指導力を身につけたい」と十日間スペインに渡り、トレーニング方法を学んだ。

 スペイン流の指導について神田さんは「とにかく頭を使う。例えば、なぜ今この練習をするのか、答えを見つけるまで、選手に質問を続ける」と説明。「トレーニング前に練習内容を理解したかどうかで、吸収の度合いはまったく違う」という。

 今回の提携は、スペインとの交流を深めるなかで、ADアルコルコンの国際部門責任者を務めるホセレ・ゴンザレスさんと知り合ったことがきっかけ。地元のサッカー熱を盛り上げたいという神田さんの考えにゴンザレスさんが賛同し、提携の話が持ち上がった。

 提携により、スペインからの指導者派遣のほか、スペイン遠征時にADアルコルコンのクラブでのトレーニング、トップチームの試合観戦などを見込んでいる。一方、ADアルコルコン側は、日本で優秀な選手を発掘するための選考会やサッカー教室の開催に力を入れており、そうした来日の機会を活用して少年団を指導する。

 コンフィアンサには、海外で活躍するプロ選手を夢見る選手も多い。五月上旬にゴンザレスさんから指導を受けた芳川北小六年鈴木悠真君(12)=南区=もその一人。「ボールをもらう前に、自分がどう動くかを考えられるようになった」と成果を語り、「いつかスペインやドイツで活躍できる選手になりたい」と夢を描く。神田さんも「浜松から世界を目指してほしい」と子どもたちの背中を後押しする。

(篠塚辰徳)

 

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