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「安保法制反対」訴え続け 浜松駅前あす千日

駅前に毎日立ち続ける高橋さん(左)と門奈さん(中)ら=JR浜松駅北口で

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 JR浜松駅北口に毎日、市民らが立ち、安全保障関連法や共謀罪の廃止、護憲を訴える「浜松駅前毎日スタンディング」が二〇一五年九月に始まって、九日で千日目を迎える。正月やお盆、雨や台風もお構いなし。参加者は「千日達成は誇らしくない。活動する必要のない世の中になってほしい」と祈る。

 反戦を訴えるプラカードや横断幕を持った市民が、「涙そうそう」「島人ぬ宝」「糸」など人気曲をアコーディオンやタンバリン、カスタネットで軽妙なリズムを刻みながら、歌う。日によっては、安倍政権への主張をスピーチをしたり、ただただ黙って立ち続けたり。

 スタートしたのは一五年九月十四日。安全保障関連法案が衆院を通過した二カ月後だった。法案に反対する夜間のデモや集会が多い中で、主婦の門奈陽子さん(71)=中区=と、保育士の高橋万記子さん(65)=東区=が「日中なら女性も参加しやすい」と午前十一時から正午の活動を始めることに。二人は「安保法制ができるなら、なくなるまで立っていようよ。毎日やれば、誰でも加わることができる」と意気投合した。

 基本的に門奈さんと高橋さんを中心に四人で活動している。それぞれ家族の都合などで休み、誰かが一人で活動する日もあった。悪天候の日は三十分だけでも立った。「戦争に突き進む今の現状に無関心ではいられない。できることはやり続ける」という思いで一日も欠かさず続けてきた。

 通り掛かった人から、「戦争はとにかく駄目」と声を掛けられることもしばしば。主に八十〜九十代の女性から、戦後の苦しい生活の記憶や戦死した家族の話を聞いた。アジアや欧米からの観光客らしい外国人から声援を受けたこともあった。「北朝鮮が核攻撃してきたらどうするんだ」と声を掛ける人もいるが、「反応がない人の方が圧倒的。その方が悲しい」と高橋さん。

 活動を知り「家で黙っているのは嫌だ」と言って参加するようになった八十代の男性や、親戚の家に寄るついでに活動に参加する大学生もいる。「とにかく続けることが大事。派手じゃないけれど、やれることをやり続けないと世の中は変えられない」と門奈さんは力強く語る。

(篠塚辰徳)

 

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