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中日レディーズサロン

第194回 「断捨離」提唱者 やました ひでこさん 「過剰なモノ捨て快適に」

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 第百九十四回中日レディーズサロン(中日新聞東海本社主催)が四日、浜松市中区のホテルコンコルド浜松で開かれ、日常の片づけ術「断捨離」を提唱したやましたひでこさんが「『断捨離』快適な空間とごきげんな私づくり」と題して講演した。住まいにあふれるモノとの関係を問い直し、人生を快適にする行動術を伝えた。  

 二〇〇一年に自宅のセミナーで伝え始めた。当時は「家が片付かない」とイライラした方が来ていたが、今は「どうにもならない」と鬱々(うつうつ)とした方が来ている。たくさんのモノが長い間堆積し、空気がよどんでいるような家が増えた。

 片付けを決してサボってきたわけではないはず。でも、すぐに元通りになってしまうのはどうしてか。モノが多過ぎる、持て余しているからです。

 空間を有効活用しようと、モノを隙間に置いたり、積み重ねたりするのが収納術の発想。こうやってどんどん詰め込むうちに、奥に何があるのか忘れてしまう。収納術は定員オーバーの状態をつくっちゃう。何のために定員が決まっているのか。ゆとりを持たせるため、安全を確保するため、快適さを担保するため。モノは欲しいし、捨てるのはもったいない。だけど、自分の健康と安全の方がずっと大事でしょ。

 「いつか使えるかも」「思い出がある」「高かった」−。これって過去なんです。人であれば出会いがあり別れもあるが、モノには足が付いていないので、お別れするには自分が手を下すしかない。今の自分と関係が終わってしまったモノを私は「知らないおじさん」と言っている。後ろめたさとの戦いだけど、やりきれなさを引き受けて、きちんとお別れしないと、おじさんは家の中から出て行かない。

 断捨離の「断」は入り口。必要なモノは取り入れ、そうでなければ断しましょう。「捨」は出口で、もう必要にないモノを捨てるということ。何もかも捨てるわけではない。断と捨を繰り返した結果が「離」。つまり執着から離れた状態で、良好な新陳代謝が起こっている。

 断と捨であれば捨、詰まりを取る方が大事。どこで何が詰まっているのか考えてほしい。難しい所から取り組むと挫折してしまう。まずは引き出し一個からで良い。それを地道に繰り返すと筋力が付いてくる。

 やました・ひでこ 1954年、東京都生まれ。石川県在住。早稲田大在学中に入門したヨガ道場で心の執着を解く哲学「断行・捨行・離行」に出合う。これに着想を得て日常の片づけ術「断捨離」を提唱。2009年に刊行した著書「新・片づけ術 断捨離」はベストセラーとなり、10年には流行語大賞にノミネートされた。今年4月に「モノが減ると、家事も減る 家事の断捨離」を発刊。

 

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