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東海本社 中日懇話会

第426回 食生活ジャーナリスト 佐藤 達夫さん 「ちまたの健康情報ウソホント」

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 第四百二十六回中日懇話会が九月十一日、浜松市中区のホテルコンコルド浜松であった。食生活ジャーナリストの佐藤達夫さん(71)が「ちまたの健康情報ウソホント」と題して講演した。

 昔は良いお医者さんを知っていることが長生きする方法だったが、最近は健康を左右するものが生活習慣病になってきた。治療や予防は、本人が飲み過ぎない、食い過ぎない、運動不足にならないようにするしかない。自分で健康を管理する時代だ。なるべく多く良い健康情報を仕入れようとするが、正しいものと、そうじゃないものがある。

 日本は実質、平均寿命も健康寿命も世界一だが、平均寿命から健康寿命をひいた期間も長い。健康寿命は生活習慣にものすごく関わっている。健康寿命を長くするにはどうするか。

 科学的根拠のあるがん予防の七カ条は、(1)野菜を毎食食べ、果物を毎日食べて、合計で一日四百グラム以上食べる(2)塩分摂取は最小限に抑える(3)定期的にウオーキングをする(4)標準的な体重を保つ(5)熱過ぎる食べ物はできるだけ避ける(6)お酒は日本酒なら一日に一合、ビールなら大瓶一本以内に(7)たばこは吸わない。

 (1)〜(6)を全部守れば、三分の一のがんが予防できる可能性が高まる。(7)はそれだけで(1)〜(6)を全部守るのとほぼ同じ効果という。なるべく多く実行するのが、がん予防になる。いろんな情報があるが、その情報が科学的に確かか、効果が高いものかが重要だ。

 認知症の原因はアルツハイマー病、脳血管の動脈硬化によるもの、それ以外のグループと、三つある。このうち脳血管の動脈硬化による認知症は、生活習慣病そのもので、予防できる可能性がある。(1)人とつきあう(2)趣味を持つ(3)おしゃれをする(4)観察しながら散歩する(5)三十分程度の昼寝をする(6)魚、野菜、果物を毎日食べる−というのが認知症予防の六カ条だ。

 健康食品というのは良い物も悪い物もあり、効く人も効かない人もいる。ただ、全ての健康食品に共通する欠点がある。それは、健康食品を使う人を正しい生活習慣から遠ざけてしまう。肝心なことは、健康食品に頼ることではなく、正しい生活習慣−飲み過ぎない、食べ過ぎない、運動不足になり過ぎないこと−だ。

 さとう・たつお 1947年千葉市生まれ。北海道大水産学部卒業。80年より女子栄養大出版部に勤務し、月刊誌「栄養と料理」の編集に携わる。95年から同誌編集長。99年に独立し、メディアを通じて食に関する情報を発信している。食生活ジャーナリストの会の代表幹事も歴任。「食べモノの道理」「これが糖血病だ!糖尿病予備群のための生活改善法」などの著書がある。

 

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