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東海本社 中日懇話会

第424回 危機管理アドバイザー 国崎 信江さん 「巨大地震に備えた企業における実践的防災対策」

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 第四百二十四回中日懇話会が七月十九日、浜松市中区のオークラアクトシティホテル浜松であり、災害支援や防災に詳しい危機管理教育研究所代表の国崎信江さんが、「巨大地震に備えた企業における実践的防災対策」と題して講演した。

 これまで多くの災害現場に入り、自治体の支援をしてきた。どれだけ犠牲を払えば防災体制がしっかり構築されるのか、何度同じアドバイスをしているのか、と思う。日ごろから万全な対策をしているところは被害を減らせる。

 消防でも命の危険があれば退避する。出動できないことや、活動中断の場合がある。企業の職員らを守るのは、自分たちだけでしかない。

 建物は、天井など非構造部材の耐震化まで着目を。避難や復旧の妨げになるガラスの対策もいち早く進めてほしい。

 訓練の中身も考える必要がある。ずっと同じシナリオで通報、避難、消火をまとめた総合訓練をしているところが多いが、震度に応じた内容になっているか。想定した事態と訓練内容にギャップがあると、被害につながる。

 災害発生時に使う「ファーストミッションボックス」という箱を、長野県飯田市と考えて作った。やるべきことが誰でも分かる指示書が入っていて、無駄な報告をなくせる。自分たちで内容を考えれば費用はかからないので、使ってもらえれば。

 緊急事態は究極の判断の連続。自分の判断がどのような影響をもたらすのか。経験、知見、そしてセンスが大切。

 被害想定の数値から自らの事業所がどうなるのかイメージし、想定に見合った対策、訓練になっているか見直しを。社全体で初動や事業継続ができるようにしてほしい。

 くにざき・のぶえ 横浜市生まれ。航空会社の機内通訳をへて主婦となり、阪神大震災を受け防災対策の研究を始める。2008年に危機管理教育研究所を設立。「決定版 巨大地震から子どもを守る50の方法」など著書多数。

 

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