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静岡経済 特集

ロールちゃんの工場見学日記 グリンピア牧之原(牧之原市)

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 きょうは牧之原市西萩間のグリンピア牧之原に来ました。台地にお茶の畑が広がっていて、静岡らしい風景です。どうしたらおいしいお茶ができるのかな。セールスマネジャーの森山和也さん(40)に教えてもらいました。

◆うまみ洗練 仕上げ茶

希望者は「茶娘」姿になれる茶摘み体験=牧之原市で

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 −黄緑色で柔らかそうな新芽がいっぱい! お茶を摘んでもいいの?

 茶摘み体験を受け付けています。衣装のレンタルもあるので楽しいですよ。こつは一回で新芽三〜四枚目のところで取ることです。乾かして商品にすると、見た目の十分の一ほどになります。摘んだ茶葉は持ち帰っていいので、家で天ぷらにしたり、ホットプレートでいって釜炒(い)り茶を作ったりして味わってください。

 −牧之原は深蒸し茶発祥の地なのね。深蒸し茶って?

 牧之原台地は山の中の茶畑と違って、太陽の光が当たる時間が長いです。すると葉が厚く育ちます。日本茶は茶葉を蒸して緑色を維持する工程が特徴ですが、この時間が長いのが深蒸し茶です。通常の一・五〜二倍の時間をかけて蒸すことで、厚い葉の繊維を壊して栄養が多くお湯に溶け出すようにしました。産地に合った加工法なんです。

 −工場で深蒸ししているところを見たいです。

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 グリンピアは、茶葉を蒸してもんで乾燥させた荒茶を農家から仕入れ、仕上げ茶を作る工場なので、残念ながら見られません。でも、昭和初期に使っていた蒸し器や茶葉をもむ機械を展示しているので、歴史も含めて勉強できます。

 −たくさん手を加えているのに、仕上げまでまだ工程があるのね。

 仕上げをするのは再製工場と呼ばれる場所で、ガラス越しに見渡せるようになっています。荒茶の粉の部分や茎をふるい分けし、茶葉の大きさも切断して均一にします。分けた部位ごとに、火入れと呼ばれる最終的な乾燥も行います。焼き肉に例えると、タンやカルビといった部位ごとにおいしい焼き時間は違うでしょ? お茶にも同じことが言えます。粉の部分はすし店でよく飲む粉茶、茎は茎茶、葉は煎茶と、大きく分かれます。

 −見学していたら喉が渇いちゃった。

 お茶の入れ方を学ぶ教室もやっています。少し飲んでみますか。お湯は八〇〜八五度にしてください。熱湯だと苦みと渋味が強くなります。どうぞ。

 −うまみがたっぷりでおいしいです。もう一杯!

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 一回目でうまみ成分が70%抽出されるので、二回目の味はかなり違いますよ。

 −すごく苦いです。同じ茶葉なのに、こんなにも違うんですね。お茶の世界って深いことを知ることができました。工場見学日記はきょうが最後です。皆さんも、浜松市北区の中日新聞都田工場にロールに会いに来てね!

(山田晃史)

 <メモ> 牧之原市西萩間1151。営業時間は午前10時〜午後5時で工場見学は無料。茶摘み体験は4月下旬〜10月上旬の午前11時(土日祝は午後2時も)に開始。料金は大人820円、小学生720円で衣装レンタルは880円。お茶教室は団体のみで大人510円(小学生410円)。いずれも予約が必要。定休日は年末年始。問い合わせはグリンピア牧之原=電0548(27)2995=へ。

※このシリーズのイラストは藤田悦子が担当しました。

=終わり

 

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