トップ > 静岡 > 静岡けいざい > 特集 > 記事一覧 > 2017年の記事一覧 > 記事

ここから本文

静岡経済 特集

ロールちゃんの工場見学日記 静岡濾布(浜松市西区)

写真

 きょうは浜名湖の近くの浜松市西区村櫛町に来ました。観光客でにぎわう舘山寺温泉から三キロほど南に向かうと、住宅地に「和紙のタオル屋さん」というのれんがかかった建物があります。ちょっと不思議な、和紙タオルを作っている静岡濾布(ろふ)の工場におじゃましました。

◆和紙タオルに職人技

自動織機で木の繊維由来の糸(縦糸)と和紙の糸(横糸)を織って和紙タオルを作る=浜松市西区で

写真

 −工場見学担当の中村美喜夫さん(66)が案内をしてくれます。そもそも和紙タオルってどんなもの?

 お風呂で体を洗うためのボディータオルですよ。糸状に細くした和紙を使っています。

 −紙と聞くと、とても親しみがわくなあ! 和紙だけでできてるの?

 和紙の糸だけでは難しいので、テンセルという木の繊維(パルプ)から作った糸も使います。両方の糸をおおよそ半分ずつ使って編んでいますよ。

 −わたしは水は苦手だけど、和紙タオルはお風呂でも大丈夫?

写真

 良い質問ですね。和紙をそのまま使うと切れてしまうけど、ねじって細い糸状にすると切れにくくなりますよね。ねじった和紙はお湯につけても大丈夫。和紙タオルは肌触りが良く、体を洗うとほどよい刺激があって汚れも落ちます。半年から一年くらい使うことができるんですよ。

 ただしぎゅっとねじりすぎると硬い糸になって、和紙の良さがなくなってしまいます。和紙ならではの肌触りを残すためにねじりすぎず、強度を高める。ぎりぎりの調節をしながら和紙の糸を作っています。

 −職人技だね。織り方も工夫がありそう。

 横糸に縦糸を8の字に絡める「からみ織り」です。一つ一つの網目がずれにくく、丈夫に織ることができます。一九五六(昭和三十一)年に創業してしばらくは、この方法で漁師さんの網を作っていたんですよ。当時からの自動織機を修理しながら、今も大切に使っています。

 −織ったタオルに色を付けてみたいなあ。

写真

 見学者の皆さんは染色を体験できます。まず白地のタオルを輪ゴムで縛ってください。これを染料入りの鍋に入れて色を付けます。取り出してから輪ゴムを外すと、輪ゴムがあった部分だけ色が付かずに丸や四角などの模様が浮かび上がります。一枚一枚、異なった柄に仕上がります。

 −ほかにはない自分だけのタオルだね。

 そう、これがほんとのワシ(和紙)のタオル。

 −うまい! 座布団一枚!

(西山輝一)

 <メモ> 浜松市西区村櫛町3294。染色体験の料金は500円、染めたタオルは持ち帰れる。予約が必要で、1人から最大40人まで受け入れる。営業時間は午前9時〜午後5時。不定休。問い合わせは静岡濾布=電053(489)2331=へ。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索