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静岡経済 インタビュー

2018年 こうみる 浜松商工会議所・大須賀正孝 会頭

◆EV化へ 備え迅速に

「EV普及に備え、プロジェクトチームを早々に立ち上げたい」と語る浜松商工会議所の大須賀正孝会頭=浜松市南区で

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 浜松商工会議所の大須賀正孝会頭(76)=ハマキョウレックス会長=は、電気自動車(EV)の普及に備え、地元産業界として早期に対応する組織づくりや、「直虎」後の観光振興策に取り組む重要性を説いた。

 −地元経済の情勢は。

 「昨年は自動車関連が結構忙しかった。景気は良くても、一番の問題は人手不足。若い人が少ないので、一年で就業者も相当な数が減っていく。外国人を増やすという考え方もあるが、定年を七十歳まで延長することも考えないといけないのでは。今から手を打たないと。十年後に『おーい、どうしまい』では遅い」

 −従来のエンジン車に代わり、EV普及に向けた動きが加速している。

 「あと十年後と言われるが、世の中の動きは速い。五年でそうなると思う。『うちはエンジンを造っていないから関係ない』という会社も、危機感を持って次を考えないと。商議所も対応策としてプロジェクトチームを早々に立ち上げたい」

 −昨年の浜松は大河ドラマ「おんな城主 直虎」で沸いた。

 「引佐や舘山寺を中心に、初めて浜松に来たという人は結構多かったのではないか。ただ今回はNHKという『人頼み』。待っているだけではだめ。浜名湖は海側の弁天島からも、奥の三ケ日側からも景色がいい。一過性ではなく、いろいろな観光ルートをしっかり設定していくことが大事」

 −浜松商議所が昨年行った事業承継に関する調査では、一割弱の事業者が廃業の懸念を抱えている。

 「このままだと赤字になるからやめるとか、跡取りがいないとか、やむを得ない事情が結構多い。継承に悩んでいるのは『企業』より『家業』だ。全体的に商店が多い。新しいことに挑戦しようという気持ちがある事業者は応援していきたい」

 −浜松市中心街の活性化は。

 「マンションがたくさんできているが、スーパーマーケットが少ない。例えば地元の野菜や魚や肉を、普通の値段で買える拠点があってもいい。人の流れが変わり、新しいにぎわいが出てくるのでは」

 −市に七つある行政区の合区を強く求めている。

 「人口が減り、働く人が減ったら税収も減る。合区によって人件費や無駄を減らす代わりに、市にとって本当に必要なことをやってほしい」

 −国道1号浜松バイパスの機能強化を目指す期成同盟会が発足した。

 「訴えが効いた。商議所もメンバーに入り、実現に向けてやっていく。篠原インターチェンジ(西区)から天竜川までの区間だけ、信号がたくさんある。渋滞や事故を減らしたい」

(聞き手・久下悠一郎)

=終わり

 

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