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静岡経済 インタビュー

2018年 こうみる 静岡銀行・柴田久頭取 

◆顧客視点の商品提供

「マーケットインの視点を徹底する」と語る静岡銀行の柴田久頭取=静岡市清水区で

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 静岡銀行(静岡市葵区)の柴田久頭取(54)は、マイナス金利政策などで経営環境が厳しくなる中、顧客から選ばれるために「マーケットイン(消費者ニーズ重視)の発想を徹底する」と述べた。地域の特性に合わせて各店舗の役割を見直し、人材をより付加価値の高い分野に集約させる考えも示した。

 −昨年六月の頭取就任以降の成果は。

 「昨年四月にスタートした新しい中期経営計画の考え方が、かなり現場にも浸透してきた。計画を作る際、特に意識したのは(顧客側に立った)マーケットインの発想。銀行はこれまでプロダクトアウト(供給側の論理)で考える習慣があった。保険などの商品を発売した時、商品を起点にどういう人に売れるかを考えてきた。これからは、お客さんのニーズを起点に最適な商品を提供していかないと選ばれない。そのために昨年六月に本部の組織改定を行うなど、マーケットインの発想でサービスが提供できる体制は整った」

 −マイナス金利など経営環境は厳しい。

 「厳しい環境の中で収益を上げる工夫をしていくしかない。業績があまり芳しくない企業に対しても、資金繰りの手伝いをしながら、リスクを取った貸し出しをするとか。リスクに見合った金利が取れるマーケットがまだまだあるはずなので開拓していきたい。一方で、コスト面では業務の抜本的見直しを進める」

 −大手銀行は店舗縮小や人員削減に動きだしている。

 「地方銀行はある程度、お客さまのアクセスポイントとして店舗を維持しなければならない。ただし、それぞれ店舗の役割は見直す必要がある。現在、ほとんどの店舗がフルバンク型で、法人も個人もやり、貸し出し、預金、預かり資産もやっている。これを、個人ニーズが強い地域は個人に特化した店に変えるといったように、新年度から地域ごとに店舗の役割を見直したい。見直しで捻出できた人材は、相続や事業承継といったコンサルティング業務など、より付加価値の高い分野に集めていく」

 −二〇一八年は何に力を入れる。

 「マーケットインの視点を徹底することで、お客さまの課題解決につながるようなサービスを提供していかなければ。そのためには行員の人材育成、能力開発が必要で、地域の民間企業に行員を派遣したり、いろいろな教育プログラムを創設して、より高いレベルの資格が目指せるようにしたい」

(聞き手・伊東浩一)

 

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