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静岡経済 インタビュー

2018年 こうみる 浜松信用金庫・御室健一郎理事長

◆合併で人づくり強化

「合併によって、地域に高いレベルの貢献をしたい」と話す浜松信用金庫の御室健一郎理事長=浜松市中区で

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 浜松信用金庫(浜松市中区)は二〇一九年二月をめどに、磐田信用金庫(磐田市)との合併を控える。浜松信金の御室健一郎理事長(72)は「合併によって財務体質などに余裕ができ、職員の教育に注力できる。人材を育て、地域に高いレベルの貢献をしたい」と意気込みを語る。

 −なぜ合併を決断したのか。

 「浜松も日本の縮図。少子高齢化、生産年齢人口の減少に直面している。企業の後継者不足、企業の海外移転による消費の低下、ガソリン車から電気自動車(EV)への移行など、大きな時代の転換点にある。変革期というのは渦中にいると気付きにくいものだが、こういう時に何か動かないと時代に乗り遅れてしまう。変化に対応することが大事だと考えた」

 −合併による効果は。

 「金融業界も人手不足。合併によってパートも含めると、職員は約二千人になる。人繰りや時間、財務体質に余裕ができ、職員の教育がしっかりできる。レベルの高い人材を育ててマーケットに投入し、お客さんの海外進出を支援したり、後継者不足の企業に有効な統合を提案したりといったことができる。地域に高いレベルの貢献ができる」

 −統合作業は順調か。

 「コンピューターの基幹システムは一緒だが、いろいろな事務手続きや店舗戦略が微妙に違うので、すり合わせをしている。地盤も浜松と磐田で違ったが、今後は(広く)中東遠地域を対象にした営業戦略を考えなければならない」

 −現在の店舗網は合併後どうなる。

 「磐田信金と合わせて九十支店と二出張所があるが、今すぐには動かせない。存廃など店舗のあり方は、合併後になるべく早く決める。近隣同士の店を統合するのか、併存させるのか、人員を少なくして特定分野に専念するのかといったことを、地域の歴史や将来性などに配慮しながら検討する」

 −一八年はどんな年にする。

 「合併作業と、中期経営計画の年度別計画を着実にこなしていく。急激に融資を伸ばすといった野心は捨て、一件でもお客さんを増やし、一人一人のお客さんと丁寧なお付き合いを積み重ねたい。一件のお客さんから百億円の融資を取るより、一億円の融資を百件のお客さんから取る方がいろいろな意味で影響力があり、情報も入ってくる。それが信金の役割であり、地に足の着いた経営をやっていきたい」

(聞き手・伊東浩一)

 

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