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静岡経済 インタビュー

2017年 こうみる(7) 遠州鉄道・斉藤薫社長

◆直虎観光で地域貢献

「JR浜松駅からの交通手段やツアーを充実させる」と語る遠州鉄道の斉藤薫社長=浜松市中区で

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 遠州鉄道(浜松市中区)の斉藤薫社長は、井伊直虎を主人公にしたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の放送に伴う遠州地域への経済効果に期待を示し、「JR浜松駅から直虎ゆかりの地に向かう交通手段やツアーの充実で地域貢献していきたい」と意欲をみせた。

 −二〇一七年の経営展望は。

 「注目しているのは原油価格の動向だ。ここ二年ほどは低迷していて助かったが、今後はどうか。為替にも左右される。米大統領選でトランプ氏が勝利すると円高になると当初は予想されていたが、結果は逆だった。地域経済を支える輸出企業にとって円安は追い風になるが、バスやタクシーの燃料費が上がるので遠鉄グループにはマイナスになる。また世界で頻発しているテロの影響で、旅行業が落ち込まないかも心配している」

 −大河ドラマ効果で観光客増が期待されている。

 「浜松駅から井伊谷(いいのや)方面への路線バスの乗降客数は、放送前の昨年十一月から通常より明らかに増えてきていて、手応えを感じている。また大河ドラマ館から龍潭(りょうたん)寺へのバス路線を新設したほか、直虎ゆかりの地への日帰りツアーの販売も始めた。観光ガイドができるタクシードライバーも百人態勢で配置しており、観光客に不便のない態勢を整えることができたと考えている」

 −百貨店の売り場のテコ入れ策は。

 「主力部門であるアパレルの販売不振が続いているため、一昨年から靴をはじめとする雑貨品や、化粧品の売り場の拡充を図ってきたところだ。百貨店でしか扱っていないブランドがあるのが強みで、集客力の向上に一定の成果が上がっている」

 「食料品売り場では全国銘菓コーナーを復活させた。贈答用としてだけではなく、自分用に出身地の菓子や、旅行先で気に入った菓子を買う人が増えていることが背景にある。『浜松まちなかにぎわい協議会』会長として、浜松市の中心部の商業者が一体となって、浜松駅周辺の魅力を高めていく取り組みも進めていきたい」

 −全国では訪日外国人客の増加が続いている。

 「グループのホテルでは中国人団体客が減少してきている。百貨店の免税品コーナーでは化粧品を中心に人気があるものの、客単価が下がって売り上げは前年割れした。一方で個人客は増えている。出身国や何を求めているのか聞き取り調査しているところだ。旅行形態の変化を踏まえ、グループとして有効な対策を講じていきたい」

(聞き手・山田晃史)

=終わり

 

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