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静岡経済 インタビュー

2017年 こうみる(3) 静岡銀行・中西勝則頭取

◆地方創生 補助役担う

「大河ドラマ効果で観光振興が期待できる」と語る静岡銀行の中西勝則頭取=静岡市清水区のしずぎん本部タワーで

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 二〇一七年度から「第十三次中期経営計画」をスタートする静岡銀行。中西勝則頭取は自治体と連携して「地方創生」に積極的に取り組むとともに、大河ドラマ「おんな城主 直虎」を機にした県西部の観光振興に期待を示した。

 −相場の格言に「申酉(さるとり)騒ぐ」がある。酉年の一七年をどうみるか。

 「騒がしいだろう。まずは二十日のトランプ氏の米大統領就任演説に注目したい。どういう方向性が出るか、それによって随分変わる。見通しがつかない。フランスの大統領選、韓国の大統領選もある。英国のEU離脱、シリアの内戦問題もある」

 −県内の経済展望は。

 「比較的緩やかに回復している。製造業は設備投資の意欲があるし、省エネ投資も活発だ。業種では紙パルプ、薬関係、医薬関係、食品関係は比較的調子がいい。観光分野も相当期待している。ホテルなどで食事処(どころ)を改装したり、お風呂を改装したり。もちろんNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』があるので、県西部も期待できる」

 −「地方創生」の取り組みに力を入れている。

 「一六年は県内の全自治体と協定を結び、種まきした。初年度としては、いい滑り出しだったのでは。ただ、主体はやはり地方公共団体だ。われわれは補助的な役目でありコーディネーター。その役割をしっかり果たしていきたい」

 「横浜銀行とは富士・箱根・伊豆地域の観光振興に関する連携協定を結んだ。他にも、県東部で工業団地をつくりたいなら、どういう特徴を持たせたらいいか、どういう企業が興味を持っているかとかいう点で支援していきたい」

 −次の第十三次中期経営計画(中経)の柱は。

 「変化した産業構造や社会構造にどう合わせられるかが大きな課題。内部的には政府が進めている働き方改革とか。外的には、構造が変わる中で、今の組織体でいいのかといったことだ。ITと金融サービスを融合した『フィンテック』など新しい領域は基礎をつくった段階で、まだまだコストがかかる。プロフィットセンター(利益をもたらす部門)化させるのが十三次中経での大きな課題になるだろう」

 「マイナス金利政策の影響もあり銀行の経営環境は厳しさを増しているが、十二次中経の成果で本業の収益力は向上した。貸出金利息が前年度プラスになったのは八年ぶりだ。3〜4%伸びている。中小企業向け融資と住宅ローンが順調に増えている」

 −新たに海外拠点をつくる構想は。

 「海外戦略は拠点主義をやめてアライアンス(異業種の提携)主義に今のところ変わっている。ベトナム投資開発銀行などだ。提携先はアジアなら八つの国・地域にある」

 −地銀の再編機運が高まっている。

 「十年来言っている通り、他行との統合はしない。新分野の開拓など、やるべきことは、もっと他にある。有望なのは、保険ショップ大手の『ほけんの窓口グループ』との業務提携だ。お客さんを大事にする姿勢がマッチしている。資本提携にまで踏み込みたいと考えている」

(聞き手・河野貴子)

 

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