トップ > 静岡 > 2月11日の記事一覧 > 記事

ここから本文

静岡

「民間任せの危険知るべき」 水道委託問う講演会

市民らを前に講演する尾林芳匡弁護士=浜松市中区で

写真

 浜松市が導入を検討してきた上水道事業でのコンセッション(運営委託)方式を問う市民団体主催の講演会が十日、同市中区であった。尾林芳匡(よしまさ)弁護士が「水道民営化は誰のため?」と題して講演し「民間に任せる危険性を知るべきだ」と警鐘を鳴らした。

 尾林弁護士は公共事業の民間委託に詳しく、著書で市の下水道コンセッション方式を論考した。市が一月に表明した検討の当面延期について「市民の熱心な活動のたまもの。改正水道法も批判の声が高まっている」と話した。

 憲法上は国が公衆衛生の向上の責任を負っているとして「水道は公衆衛生に不可欠で国が協力すべきものだ」と主張し、「自治体に設備更新の金がないから民営化という議論はおかしい」と指摘した。

 民間委託で課題となった具体的事例にも触れ、仙台市の屋内プールで二〇〇五年に地震で天井板が落下し、三十五人が負傷した事故を紹介した。プールは民間資金を活用した社会資本整備(PFI)方式で建てられたが、市の責任も問われる事態になり「事故や災害が起きれば修繕費用などを巡って深刻な争いが起きる」と話した。

(鈴木凜平)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索